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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「孫にばあば呼びをさせないで!」若さに執着する姑からの理不尽な命令。ブチ切れた嫁の「意外すぎる反撃」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

アラフォー女性がロックTシャツを着ることの是非について、ネットが盛り上がりを見せた。多様性の時代に誰がどんな服装をしようが他者がとやかく言う筋合いはもちろんない。一方で、そのような趣味嗜好に意見や感想を持つ自由もある。しかし……

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、「見た目でどう思われようが気にしない人もいれば、そこに異様なまでの執着を覚える人もいるという事実は頭の片隅に入れておくと良い」と言う。

「最近の中高年層は見た目が若い方も多く、晩産化が影響しているのか、親なのか祖父母なのかパッと見わからない、などという話もよく聞きますよね。思い込みだけでうっかり『おばあちゃん』と声をかけないようにしている保育士さんや、スーパーで『ちょっとお父さん』などと呼びかけないようにしている試食販売員さんもいるのだとか。立場やイメージで勝手に誰かの呼び方や服装を限定してキレられたりすることのないよう、十分お気をつけください」

ばあばと呼ばれること、おばあちゃんに見られることを極端に嫌がる姑がしんどい、という意見をお寄せくださった女性がいる。

「義母は62歳。私の息子はもうすぐ4歳で今こども園に通っていますが、この息子を自分の子供だと勘違いされたことがあるそうで、それを何よりの自慢にしています。おばあちゃんに見られることを凄く嫌がって…滑稽なくらいです」

こう話すのは、現在第二子を妊娠中の堂上亜子さん(仮名・34歳)。

「義母は自分がめちゃくちゃ若く見えると思い込んでいて、年寄り扱いされることを異様なほどに毛嫌いしています。ばあば呼びも断固拒否でした」

姑は亜子さんから見れば年相応の62歳。義父が経営する喫茶店で働いている。ばあばと呼ばれることを拒むなら、本人が望む呼び方をしてあげれば良いのでは?と思うのだが……

「義母はみゆき(仮名)というのですが、息子に『みゆちゃん』と呼ばせたくて仕方がなく、息子が言葉を話し始めると、必死になって『みゆちゃんよ』とアピール。ですが、私たち夫婦は祖父母たちの呼び方を当たり前のように『じいじ・ばあば』と教えていました」

亜子さんの実家の両親のことを「じいじ・ばあば」と呼び始めた息子は、呼びやすかったのか、義両親のことも自然に「じいじ・ばあば」と呼ぶようになり、義父はすんなりと「じいじ」呼びを受け入れた。ところが。

「義母がそこまで本気だったとは知りませんでしたが、ある日突然『孫にはみゆちゃんと呼ばせるんだから、絶対に私をばあば呼ばわりさせないで』と指示を出してきました。驚きました」

その呼び方に違和感を覚えた亜子さん夫婦が「ばあば呼びもかわいくていいと思う」と意見すると、「じいじ・ばあばなんて幼児語はいつまでも使えるものじゃない」「男の子が大きくなってそんな呼び方をしていたらいい笑い者」と反論。

「じいじ・ばあばって幼児語なんでしょうか?そうだとしても、男の子だけそう呼ぶのが恥ずかしいなんて、差別ですよね。自分がばばあ扱いされたくないことに必死で、おかしなこと言ってるって気づかないのがイタいです」

しかし、義母は亜子さんたちの不満をものともせず、孫に「みゆちゃん」呼びをレクチャーし続けたそうだ。

「それを上手く発音できなかった息子は姑を「ううちゃん」と呼び始めたのですが、私の両親のことを「じいじ・ばあば」と呼び慣れているためそれと混じってしまい…」

息子はさまざまな情報を組み合わせたのか、いつのまにか義母のことを「ううちゃんばあば」と呼ぶようになったという。義父はなぜか「ううちゃんじいじ」である。

「思惑どおりに行かなかった姑は、諦めればいいものを『ううちゃんばあばと呼ばせないで』と何度も亜子さんにクレーム。

私から息子に『ううちゃんばあばじゃなくて、ううちゃんって呼んでって言ってるよ』とお願いしたのですが、息子は理解できなかったのか、修正しませんでした」

焦った義母は、「ううちゃん」の後ろに「ばあば」を付けてしまう孫に対し、外国語を教える教師のように粘り強く「違うでしょ?ううちゃんだけでいいのよ」と逐一訂正した。

「店の二階に住居があり、そこで義母に子守りしてもらえて助かるんですが、息子がいつかお客さんの前で『ばあば』と呼んでしまうことが絶対に許せなかったらしく、『みゆちゃん』呼びをしつこく息子に強制していました。凄い執念です」

その執念が恐ろしくなってきた亜子さんが下した結論を、後編でレポートする。

取材/文 中小林亜紀

▶︎後編に続く


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