驚くべきことに、嫁は喜美子さんへ三男の愚痴を漏らすようだ。ヒステリック気味になり泣きながら甲高い声で訴え続けるので、なだめて落ち着かせるのが一苦労な様子。
「三男が飲み会へ行ってきて返ってこない!ムカつく!あいつの性格マジあり得ないなど、これまでいろんなこと言われて来ましたね(笑)姑に直接言えるのもすごくないですか?しかも夫婦喧嘩をしたら2か月会話をしないとかもあるようでして。
平気で『三男と1ヶ月以上話してないからわからない』と言うんです。離婚ギリギリなんじゃないの?と心配しますが喧嘩の後は二人でご飯を食べに行ったり、夏休み中は1週間子どもを預けてタイへ行ったりしてましたし仲がいいのか悪いのか……。
最近は嫁のメンタルに振り回されている孫が気の毒に思えて。お節介、やりすぎ、自分たちで子育てさせないとと周りから言われるのですが、これが最適解なのかと思うんですよね。活発すぎる幼稚園生をずっと見るのは大変ですけどね」
実は喜美子さん、三男に関しては甘やかして育てたかもしれないという自覚はあるようだ。
長男と次男は2学年差で出産、三男は子育てが落ち着いた頃に授かった子で次男との年齢差は8歳、長男とは10歳離れている。
末っ子はいつまで経っても子どものような気がするといった意見が多いように、二人の子育てを経験している喜美子さんからすると、三男は何をしてもかわいらしく癒やしの存在だったらしい。
「私が三男にガツンと言えないのも、甘やかしてきたのが原因なんでしょうか……。自覚は少しだけあります。実際、あなたの育て方が悪いと言わんばかりに『三男はワガママすぎる』と嫁が言ってきますし。そのほかにも、我が家にはあと一人、頭を抱える人がいるんです。もうね、私は家族関係で苦労する星に生まれたんだと思っています」
実は、三男嫁のほかにも厄介な存在がいる山田家。衝撃の後半では、温厚な喜美子さんを悩ませるあと一人の存在についてリポートしたい。
取材/文 錦城和佳