クルマの電気は2系統。BEVでも従来型12Vバッテリー搭載
ここ数か月のホットな話題といえばバッテリー上がり問題です。純エンジン車をひとまず脇に置けば、マイルドハイブリッドやハイブリッド、プラグインハイブリッド(PHEV)、バッテリー式電気自動車(BEV)など、電動化の比率はどうあれ、従来と同じように12Vバッテリーを搭載します。
これら各車のバッテリーは2種類あり、ひとつは駆動用の電気モーターを動かすための大容量バッテリー。もうひつが従来型12Vバッテリーで、エンジンを掛けたりカーナビやシートヒーター、安全運転支援装備などへ電力を供給。つまり、クルマ電気系は2系統あるとご理解ください(テスラやリーフ、FCVのミライも例外ではありません)。
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12Vバッテリーはクルマのエンジンを掛けるというより、システムを起動させるための電源であり、車載するセンサー類やカメラなど、電気を使用するすべてのユニットを正しく機能させるための血液のようなもの。
私たちはつい駆動用バッテリーの電気残量や回生機能などをモニターに表示させ見てしまうのですが、意外にも要はあまり注目されない12Vバッテリーだったりするのです。
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冒頭で触れたように、今年新車を買ったのに「1年と経たずにバッテリーがご臨終」とか「最近燃費が悪化した」など、12Vバッテリーの電力低下に起因するトラブルが続出中。なぜ、12Vバッテリーが弱ってしまうのでしょうか?
おっとその前に12Vバッテリーが機能不全(電力低下)に陥ったらクルマはどうなるのか? 私の周りで起きた事例のひとつが「クルマがフラフラして真っすぐ走らない」でした。車種は地域1番納車のクラウン・クロスオーバー。どうやらレーンキープアシストなど運転支援装備が正しく実力を発揮しなかった様子。このトラブルは無事ディーラーで解決できました。
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納車直後の新車でなぜ電力低下が起こるのか? ひとつは工場出荷からディーラーでの納車前最終点検までの日数です。この間、なるべく距離を走らせたくないので、12Vバッテリーが弱っても充電されることはありません。