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おじさんホイホイ!昭和50年代の名車5選 スポーツカー編

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■日産 フェアレディZ(2代目・S130)

ヨーロッパの高級GTカーを目指して開発された初代のS30フェアレディZの魅力を継承しつつ、より快適で性能の高いスポーツカーとして進化した、2代目S130フェアレディZ。デビューは昭和53年(1978年)、直6エンジン搭載車の証とも言える長いボンネットと流麗なスタイリングを踏襲しながら、空力性能が追求され、機能美にさらに磨きがかかりました。

S130型フェアレディZ。初代の魅力をそのままに、空力性能、ハンドリングなどスポーツカーとしての魅力に磨きをかけた©日産自動車

初代と2代目に搭載されたL型直6エンジンは、重量は嵩む代わりにレースでの耐久性に優れるという特徴がある鋳鉄製のブロックを採用していたことで、特別な補強をせずにチューニングが可能で、そのため、当時は多くのエンジンチューナーが様々な部品を組み合わせて思い思いにカスタムを楽しんでいました。

 

■トヨタ MR2(初代・AW11)

最後に取り上げたいのは、軽量ミドシップスポーツカーとして人気だったトヨタ「MR2」です。初代モデルは昭和59年(1984年)に登場、ウェッジシェイプデザインにリトラクタブルヘッドライトというスポーツカーの王道をいくスタイリングですが、一番の特徴は、やはりミッドシップレイアウトで2人乗りのクーペというパッケージングでしょう。

初代MR2。コンパクトなボディにミッドシップレイアウトという個性的なパッケージングだが、カローラのパワートレインを使用してコストを抑えている©トヨタ

ダッシュボードやスパルタンな雰囲気のメーターフード、スイング式スイッチ、タイトな室内空間など、インテリアはスポーティなコックピットに仕上げられており、その斬新な個性に多くのクルマ好きが反応したものでした。

©トヨタ

当時は、ミドシップスポーツカーといえば、海外製のスーパーカーに限られていましたが、トヨタは、5代目カローラのパワートレインを流用し、エンジンとトランクの位置を前後逆に入れ替えた独自のレイアウトを開発。これによって、コストを抑え、若者でも買いやすい価格で提供することを可能にしました。「頑張れば買えるスポーツカー」が存在するというのは、当時のクルマ好きの若者にとって、幸せなことでした。

 

■まとめ

昭和50年代はオイルショックや排ガス規制など、スポーツカーにとってはかなり厳しい時代でしたが、飛躍的な技術の向上によって、こうした魅力的なスポーツカーが数多く世に送り出されました。こうして振り返ってみると、日本メーカーの底力を世界へ向けてアピールができた、よき時代だったなあと改めて感じます。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:MAZDA,NISSAN,TOYOTA,MITSUBISHI



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