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CAR 得するクルマ生活

Be-1、パオ、フィガロ、ラシーンほか、日産パイクカーを振り返る。いまいくらで買える?

安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

登場から30年が経過したいまでも、高い人気のある日産のパイクカーシリーズ、Be-1、パオ、エスカルゴ、フィガロ。なかでも海外でも大人気の「フィガロ」は、当時187万円で販売されていたものが、300万円を超える価格で取引される個体もあるほど。日本のみならず、世界中で人気が高騰しています。

さらに、このパイクカーシリーズ同様、絶版から20年経過したいまも高い人気を得ているのが、日産の「ラシーン」。近年は、人気アニメで登場したことをきっかけに人気が再燃し、こちらも中古車市場で高騰しています。パイクカーシリーズ3台、そしてラシーンについて振り返りつつ、いまいくらで買えるのか、についてもご紹介します。

 

■ノスタルジックモダンが指針のパイクカーシリーズ

「ノスタルジックモダン」を開発指針とする日産のパイクカーシリーズは、1987年の「Be-1」を皮切りに、「パオ(1989年)」、「エスカルゴ(1989年)」、「フィガロ(1991年)」の4車種が登場、その独特なキャラクターが受け、どのモデルも当時から高い支持を集めました。

・Be-1

1982年登場の初代マーチ(K10型)のプラットフォームを使用し、丸っこいボディとレトロ調のデザインという、当時としては革新的なデザインで登場したBe-1。丸いボディシェイプを出すため、フェンダーには樹脂素材を採用するなど、当時の最新技術が採用されていました。

限定生産1万台という販売でしたが、発売開始直後から注文が殺到し、購入は抽選制となりました。その後、キャンバストップバージョンも登場し、こちらも即完売となります。

1987年に登場した「Be-1」。「ノスタルジックモダン」をコンセプトとする、日産のパイクカーシリーズ第一弾であった

業者向けオートオークション(以下AA)では、2021年12月~6月の間で10台が出品されており、平均価格は60万円、平均走行距離は約7万kmです。5000kmに満たない個体は170万円~220万円で落札されていました。市場での市販価格は、10~20万円が上乗せされると思いますが、個体が少なく、希少価値のあるクルマとして、今後も一定の人気が続いていくことでしょう。

 

・パオ

Be-1同様、K10マーチをベースに、開閉する三角窓、外付けのドアヒンジ、上下2分割するリアクオーターウインドウ、ボディに入ったスリッド模様など、Be-1よりもさらにレトロ調を色濃くした登場したパオ。インテリアも、ドアやインパネ、ダッシュボードなどは、ボディカラーと同一色で、シフトノブやステアリングホイール、メーター、スイッチノブなどは、アイボリーのクラシカルな雰囲気に統一されるなど、レトロに仕上がっています。

パイクカーシリーズ第2弾の「パオ」。表現されたのは、「レトロと冒険」。パオのバックドアに装備された「ガラスハッチ」は、冒険や旅気分を演出していました

Be-1の好調な販売を受け、パオは3ヶ月間の受注期間をもうけ、その間に予約された台数分を販売する戦略が採られました。これが功を制し、なんと5万台以上の受注を獲得。Be-1を上回る記録となり、最長1年半もの納期待ちが発生しました。

パオは、AAにおいて、2021年12月~6月の間で52台が出品されており、平均価格は72万円、平均走行距離は約10万kmです。状態の良い個体では100万円程度という価格。ちなみに最高額は、走行距離6000kmのアイボリーカラーの個体の190万円でした。

 

・エスカルゴ

エスカルゴは、VN10型のパルサーバンをベースにつくられたモデル。丸くて背の高いルーフ形状や、「キョロッ」と飛び出したヘッドランプなど、「レトロでかわいい商用車」として開発されました。ベース車両に1978年登場の古いパルサーバンが選ばれたのは、リアサスペンションがリーフリジットではなく、低い床を実現できるフルトレーリングアーム式独立懸架だったから、とのこと。

「レトロでかわいい商用車」としてつくられた、エスカルゴ。使い勝手を考慮し、低床にこだわってつくられたエスカルゴは、インテリアにも商用車としての使い勝手が確保されていた

エスカルゴという名は、カタツムリを表す「Escargot(エスカルゴ)」、貨物を表す「Cargo(カーゴ)」のスペイン語読み「カルゴ」を掛けて名づけられたもの。1989年1月から1990年12月の2年間、受注生産方式で販売され、約1万600台が販売されました。

エスカルゴは、2021年12月~6月の間のAAでの流通はたったの2台。平均価格は58万円、平均走行距離は約3万kmです。中古車の世界でももはや絶滅に近い状況ですので、街中で見かけたら「ラッキー」でしょう。



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