美菜子さんが中座してマイナンバーカードを取りに寝室へ行って戻ってくると、先ほどまでリビングで高いびきをかいていたはずの舅が起きてきて、息子の正面に座っていたという。
「ことの顛末を聞いたのか、舅は息子に凄んでいました。『いい話じゃねえか、お国のために頑張ってこいよ』と。それで、息子がテーブルに突っ伏し『僕には向いてない、できない』と消え入りそうな声で答えると...」
あろうことか舅は「お前みたいな女の腐ったような奴は軍隊で鍛えてもらわなきゃダメだぞ」と怒鳴った。
☆【後編はコチラ】同居のストレスから解放されると内心安堵していた美菜子さんだが、息子の心を深く傷つけるある事件が起きてしまう──。☆
取材/文:中小林亜紀
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