【前編のあらすじ】前野玲子さん(仮名・49歳)は、3歳違いの娘と息子を育てている。来年度、中学、そして高校に入学予定だ。互いに制服を新規購入する必要があり、大金が手元から飛んでいくと嘆く。そんな制服購入時、娘がスカートではなくパンツを選んだことに、店員が「女の子なのに?」といちゃもんをつけてきたというのだ。
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「娘は日頃からスカートを履く習慣もないし、寒さの面からもパンツにすると話していました。ところが、おじさん店員にそのことを伝えると女の子なのにパンツ?と聞き返されてしまったんです。確かに私たち世代からしたら、女の子の制服はスカートが当たり前でした。ただ、今は違います。男子でも女子でもパンツを選ぶことができるのに、どうしてそんなこと言われなきゃならないの?と嫌な気持ちになりましたね」。
玲子さんは「パンツでお願いします」と念を押したそう。すると今度はおばさん店員が出てきて何やら娘をさとし始めたという。
「やっぱりスカートの方がよかったと買い換える人もいるんですよとか、今しかスカートの制服は着れないよとか訳のわからないことを言われて娘は困惑していました。私が、パンツで大丈夫ですと押し切ると2人の店員は渋々採寸を始めました。とにかくすごい感じが悪かったです」
玲子さんは、この発言だけでなく店員の横柄な態度も気になったと話す。
「なんというか、客商売を舐めている感じとでも言いましょうか…。黙ってても時期になれば、制服を買いに来る人が押し寄せ、そのことにあぐらをかいているような雰囲気が否めなくて。値段も張りますし、何より入学はお祝いでもありますよね。もう少し丁寧に接客をしてもらえれば、気持ちよく購入できると思うのですが…」。
制服は必要不可欠。だからこその奢りがそこにはあるのかもしれない。
「体操着のサイズを選ぶときも、ちょっとぽっちゃりちゃんだからLサイズね!と言われて、本当にドン引きしました。そんなこと年頃の子どもに言います?あまりにもひどい対応で、本当に嫌な気持ちになりました」。
息子のときは、この洋品店で購入しなかったのだろうか?