「女の子なのにパンツ?」
全国の公立中学、高校の制服について公正取引員会が調査したところ、学校間で価格に大きく差があることがわかった。。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「調査によると最大6万円の差が生じているといいます。ちょっと驚愕ですよね…。1万数千円で帰る学校と7万円を超える学校があるというんですから…。それでなくても新学期は物入りです。公立中学、高校でこの価格なので、私立になるとさらにお金がかかるでしょうね」。
もちろん原材料費の高騰などもあろうが、あまりにも高すぎる制服を疑問視する声は大きくなる一方だ。
「公正取引委員会は取引先のメーカーや販売店の固定化が価格の高止まりを招いているとしています。入札などでもう少し、安く抑えれられるような工夫が欲しいですよね」。
今回は、来年度から中学と高校に進学する子どもを持つ、ある母に話を聞くことができた。
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前野玲子さん(仮名・49歳)は、3歳違いの息子と娘を育てている。
「入学がかぶる今年は本当に物入りで困っています。制服だけで1人5万超え、これに体操着やカバン、上履きと指定のものを購入する必要があります。さらに教科書や通学用の定期代など、お金がいくらあっても足りません」。
玲子さんの怒りは止まらない。
「公立中学と高校でこれですよ?信じられますか?安いものが手に入る学ランならまだしもブレザーなので、ほかで購入することもできません。その上、うちは息子と娘と性別が違うのでお下がりもできず…。本当に辛いです」。
そんな玲子さんが学校指定の業者に購入に行った際、その業者とのやりとりに不満が残ったそう。
「なんというか、ちょっと傲慢な人が担当になってしまって…」。
中学、高校それぞれの制服を買いに行ったからこそ、その違いが如実にわかったと話す。
「高校の制服はすごく丁寧に接客をしてもらって購入したんですが、中学の制服はなんとも後味の悪い購入体験になってしまいました」。
中学の制服が販売されているのは、二駅隣にある個人経営とおぼしき洋品店。