「確かに中間も期末も最下位ではないものの半分よりはずっと後ろの順位でした。私自身は、チャレンジ校に行ったわけですし、致し方ないと思っていました。これからまた努力を重ねればいいと。でも息子はそうは思っていなかったんです。自分ができないことに大きなショックを受けていたようで…」。
息子は夫の前で嗚咽を漏らして泣いたというのだ。
「もうひとつの学校に行っていれば、こんなことにはならなかったという後悔も口にしたと夫は話していました。私自身、この話を聞いても実はまだ危機感はさほどありませんでした。だってこんなこと、これから先だっていくらでもあることでしょう?できないことを受け入れて、頑張り続けるしかないと思っていたんです」。
しかし、息子にとってはそうではなかった。
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