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MEGUMI的離婚「もうこのチームではやっていけない…」収入格差に疲れた40歳妻が「夫の不倫待ちに至った複雑すぎる心境」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

タレントそして女優であり、実業家、さらにはプロデューサーとしての手腕も発揮するMEGUMIと、人気バンドDragon Ashのボーカルである降谷健志の離婚が昨年の芸能界を賑わせた。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「MEGUMIさんはスタートこそグラビアアイドルでしたが、この数年で女優としての地位を確立し、さらには実業家としても成功。金沢で飲食店を経営しています。さらには、『新聞記者』や『余命10年』など、数々のヒット作を手がける日本を代表するクリエイター・藤井道人率いるBABEL LABELにプロデューサーとして所属しています。タレントとしてテレビでもよく拝見しますし、発売した美容本も大ヒットと名実ともに今、旬の人と言えるでしょう」。

そんな彼女の離婚報道ということで世間の注目度も高かったことも頷ける。

「夫である降谷健志さんの不倫が離婚原因ともささやかれています。MEGUMIさんは26歳で出産をしているので、お子さんもすでに高校生。子育てもひと段落していると思われます。まさにこれから第二の人生が始まるタイミング。その上、夫の不倫で離婚となれば、これがさらなる追い風になる可能性があるでしょうね。同世代の働きながら子育てをしている女性の中には、同じように決断を心に秘めている人が多くいるでしょうから」。

まさに今回は夫との離婚を考えているという女性に話を聞くことができた。

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©︎GettyImages

進藤三里さん(仮名・48歳)は、まさにMEGUMIさんと同じ歳の子どもを持つ母だ。

「子育てで仕事をセーブしていた時期もありますが、今は新人時代ばりに働いていますね。仕事はグラフィックデザイナーをしています」。

31歳で妊娠をして、子どもを産んだことで犠牲にしたことも多かったと話す。

「夫は2つ上で、妊娠から小学校卒業くらいまではとにかく忙しい盛り。テレビ業界で働いているので昼夜逆転も当たり前、一緒に住んでいても2週間以上顔を合わせないなんてこともざらでした。ですから、基本ワンオペで育ててきたという感じです」。

三里さんは事務所に所属しながらもいち早く、リモートで仕事をしてきた。会社のなかでは子育てをしながら働くパイオニア的存在でもある。

「そういえば聞こえはいいですが、本当に壮絶でした。子どもが熱を出したり、病気になれば、看病でろくに時間が取れません。でも仕事は待ってはくれない。隙間時間でなんとかこなしていた時期もありましたね。仕事をするじゃなくて、こなす。今思うとそんなレベルでも見捨てないで、なんとかやらせてくれた会社には感謝しかありません」。

ほぼ寝ずに仕事をして、子どもを保育園に送り、また仕事。その合間に家事もこなすというまさにマルチタスクな15年を送ってきたそうだ。

「私が死にものぐるいでやっているからか、息子もいろいろと手伝ってくれるようになりましたね。部屋の掃除は自分でしますし、最近は料理を作ってくれることも。親子というよりは、一緒になんとか暮らしてきた同士のような気持ちが強いです」。

仕事をやめたり、セーブする選択はなかったのだろうか?

「それは一度も考えたことがありません。私のアイデンティティの大きな一部なので。逆に仕事がなかったら、ここまで頑張れなかったと思います」。

そんな三里さんの胸の中には、この10年ほど、“離婚”の2文字がちらついているという。原因は夫だ。

「田舎育ちで専業主婦の母に育てられてきたこともあって、すごく昔風の考えなんです。いわゆる昭和おじさんです。妻には家のことをして夫の帰りを待っていてほしい的な今時だったら、どやされるタイプです。そもそもはそういうところが好きになったところでもあったんですが、年々そこが…」。

1番好きだったところが、嫌いになるとはよく聞くが本当らしい。

「そうなんですよ。好きだったところがうざくなってくるというか。自分でも結構驚いています。でもなんていうのかな、息子と私はチームなんです。でも夫は家のことも子育てもままごと程度にしかしてこなかったから、いつまでたってもお客さん感覚。それなのに主張だけは強くて、ちょっと面倒見きれないというか…」。

ここ数年は子どもとの関係にも亀裂が入りつつある。

「お父さんの時代は寝る時間は21時だったといって、中学生の息子に早く寝るように迫ったり、美容に興味を持つ様子を詰ったり…。さすがの息子も最近は思春期を盾に夫を無視することが多くなっています」。

そんな三里さんだったが、子どもが成人するまでは決断を先送りするつもりだったと話す。

「不倫とか借金とか、決定打になる出来事もなかったですし、何より離婚はした後の手続きが大変だと先輩たちから聞いていたので、今すぐ答えをだそうとは思っていませんでした。それが一変したんです。理由のひとつになったのが、収入格差です」。

息子が中学生になったのを機に三里さんは事務所の副代表の任を許諾したという。

「かなり前から社長には言われていて、ゆくゆくは会社を引き継いでほしいと。なかなかお受けできずにいましたが、息子が中学受験に成功し、中高一貫校に進学したことを機にもう一歩進んで、広い世界を見てみようとお受けしました。今までのクリエーターとしてだけでなく、プロデューサーや経営者の視点を手に入れたことで、人生が大きく動き始めたように思います」。

後編】では、収入格差が生まれた背景、そして三里さんに離婚を決意させたある些細な一言について迫っていきたい。

取材・文/悠木 律



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