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「女子社員は、顔」麻生さんだけじゃない。ルッキズム丸出しの昭和採用が招いた「ある会社の悲劇」

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麻生太郎の上川大臣のルックスいじり。この感覚は実社会にも…

裏金で自民党が揺れる中、この人はまるでお構いなしなのかもしれない。麻生太郎副総裁が上川陽子外相に対してとんでもない発言を繰り返したのだ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「おばさんだとか、美しい方とは言わないなど、ちょっと現代社会では考えられない言葉を連発。内容としては上川外相のことを褒めているようでしたが、あまりにも配慮に欠けています。100歩譲って、うちうちで話すのならまだしも公共の場で堂々とこのような発言をすることが許されている、この事実が世界基準と大きくかけ離れていることは明白でしょうね」。

周りにいる人がこれに注意できないのだとしたら、それも大きな問題だ。

「上川外相は麻生氏の発言を華麗に受け流しておられましたが、すべての人ができるわけではありません。きちんと配慮していきたいですね」。

ただこのルッキズムは、判断が難しい問題でもある。美人やイケメンといった一見、ポジティブな言葉もルッキズムに当たるケースがあるというのだ。「美人だね」これは1人の人としての内面をみることなく外見で判断していることになる。慎重に取り扱わなければならない。

今回はそんなルッキズムが社内で問題になっているというある男性から話を聞くことができた。

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©︎GettyImages

冨山博和さん(仮名・52歳)は、地方の中小企業で働くひとりだ。二代目社長のもと、長らく勤めてきた。

「最近はハラスメント、ハラスメントと何かにつけて文句を言われてしまうので、正直辟易しています。講習もたびたび行われていますが、追いつきません。我々世代にとっては、当たり前だったことはもうひとつも残っていないんじゃないか、そう思うくらいです」。

まるで反省の色がない博和さんは麻生総理にも重なる。

「ちょっと注意をしただけ、パワハラだ。結婚はそろそろ?と聞くだけでセクハラだと騒がれてうんざりですよ。さすがに厳しすぎません?これじゃ会話にならないですよ。文句言われるのが嫌だから必然的に若い奴らとの会話は減ります。これでいいんですかね?」。

よほど、今時にアップデートした50代でない限り、20代が肩を並べてざっくばらんに話をするような環境は訪れないのかもしれない。とはいえ、博和さんは立場上、ハラスメントには反対だという姿勢を貫いている。

「仕方がありません。私は火消し担当ですから。いい上司ぶって、ハラスメント発言の和解や仲介に尽力しています」。

そんな旧体質の会社で、昨年大問題に発展したのが入社についての選定方法だ。



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