【続きはこちら】昭和脳の50代上司からかかってくる休日電話を録音して告発！退職に追い込まれた上司に情けはなかった。コンプライアンス遵守の先にある未来

【前編のあらすじ】中村元さん（仮名・51歳）は、昨年末会社を早期退職した。退職の発端となったのは、ハラスメント告発だった。サービス残業、休日の電話、マウント…思い当たる節はありすぎる。しかし、そのどれもが元さんにとっては当たり前。むしろ、自分の頃より格段に改善されているんだからいいだろといった具合で、まるで危機感がなかったが…。

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©︎GettyImages

「金融業界はそもそもブラックです。多くの人がそれを承知の上で入社しているはずなんです。それなのに、ちょっと休日に電話したぐらいで告発するとか舐めてるでしょ？」。

元さんは、事情聴取を受けることになった。

「まず経緯を説明するよう言われました。休日に電話をした経緯ですね。どうしても顧客のことで聞きたい話があって電話をしました。なぜ、勤務時間外に電話をしたかとか、どう思っているのかとか、マニュアル通りのことを聞かれてうんざりでしたよ。どうもこうも必要だから電話したまで。出社しろと言ったわけでもないですし、ハラスメントに当たるとは思わないとはっきり言いました」。