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「共通テストが、また改悪される…!」 現役教員が絶句。新大学入試の穴だらけ「ヤバすぎる改悪の中身」

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2025年から、国立大がセンター試験時代から受験生に課してきた「5教科7科目」に「情報」が加わり「6教科8科目」となる。この話題について「なぜ?」という議論や、困惑の声がわいている。「情報Ⅰ」はプログラミングが出題範囲。

各大学は、「情報Ⅰ」をどう扱うのかを現在検討中であるようだが、現場は混乱を極めている。

そもそも昨年の共通テストでは、計19科目で昨年を下回る平均点をマークし、そのうちの7科目は過去最低の平均点をたたき出した。この「過去最低」というのは、共通テストになる前の「センター試験」の時も含めての過去最低点。

ここまで聞いていてももうすでに、2020年代から始まった大学入試改革は「改悪」ではないのかとお思いだろう。

でもまだ、判断を下すのは早い。

そもそも「センター試験」を「共通テスト」へと変更した経緯には、日本という国が、社会や世界の変化に対応しようと考えたという事実がある。

©Getty Images

もっと詳しく言うと、本当はそんなことはないのだけれど、「センター試験」というのは与えられた選択肢から正解を選ぶ問題だと思われていた。

長年繰り返されてきた結果、内容がわかっていなくても「裏技」的に選択肢を攻略する方法なども編み出され(もちろん、その方法を利用するにはかなり高いレベルでの国語力が必要となるのだが)、なんとなく世間的に「誰かが作った選択肢の中から正解を1つ選び出せたらいいというのは、誰かの敷いたレールの上を上手く歩いていくことのできる能力を培っているだけではないのか」という空気が生まれてはいた。

でも、これからの社会を生きていくために必要な能力は、自分で考えて自分で判断していく能力だ……というのが国の言い分。

そして、その力を身につけさせるためにまず行われたのは新しい教育課程の設定で、次いで大学入試制度の変更だったのだ。

「知識」が身についているのかを問う教育はもう古い。なぜなら、スマホに入力すればスマホが何だって教えてくれるし、なにかについて説明したければAIがその説明文を作ってくれるから。

だからこれから求められる能力は自ら問題を発見し、多様な人々と共に解決していく力……というところまでは納得がいくのだけれど、そんな能力をどうやって試験で点数化するのかと言うのが、「共通テスト」に課せられた問題なのだ。

そしてその問題を解決しないままに実施が行われているから、「改悪」か「改善」かという議論がやまないのであろう。

今回はそんな共通テストに疑念を抱く、受験指導に携わる高校教員の方たちから話を聞くことができた。後編では、現場からの率直な意見を深堀りする。

後編に続く

取材/文 教育ジャーナリスト 八幡那由多

▶︎後編に続く


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