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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「タワマンに住む年収1000万クラスは可哀想な人たち…」下の階の住民にマウントを取り続けた中層階妻。格付け合戦の果てで見た「寒々しすぎる光景」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

昨年、お笑い芸人・四千頭身の後藤拓実が退去した話題も記憶に新しいタワマン。タワマンが金持ちの象徴になって久しい。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「タワマンと一口にいってもそこにもランクがあります。都心の一等地に建つタワマンの上層階に住んでいる住人の多くは、我々が思い描くような金持ち、いわゆる富裕層と言えるでしょうが、実際には年収1000万円台でタワマンにローンを組んでなんとか住むという住人もいるのがリアルです」。

年収500万円クラスの人から見れば、年収1000万円は金持ちだと感じるかもしれないが年収1000万円クラスでは富裕層とは到底言えない。どこの世界にもランク、そして格差があるのだ。

「実はタワマンは、格差が大きく、その上見えやすいことでも知られています。階数が上がれば、上がるほど、部屋の値段も高くなるので、そこにはカーストのような上下関係が関係が存在するんです」。

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©︎GettyImages

今回はそんなタワマンの上中下カーストの最中にいるある女性に話を聞くことができた。

羽田くるみ(仮名・48歳)は、都心のタワマンに夫と2人の子どもと暮らしている。彼女が暮らすのは上層階。いわゆる富裕層だ。

「あんまりその言われ方は好きじゃないですけど。私は東京生まれですが、小学校から高校までは父の転勤でアメリカ暮らしでした。夫は東京生まれ東京育ちです。大学で出会って、私が35歳の時に結婚しました」。

中学生の娘と高校生の息子がおり、息子は海外留学中だ。

「娘は幼稚園から私立に通っています。兄に影響されて、カナダに行きたいと言っているので、今その準備を進めているところです。私は外資系の金融会社に勤めていましたが、5年前に体調を崩したのをきっかけに辞めて、今は個人でコンサル的な仕事をしています」。

まさに絵に描いたような生活である。

「どうなんでしょう?私にとっては、当たり前というか、真っ直ぐ生きて生きたらここにいたという感じです。ただ、仕事柄若いうちから投資はしていましたね。不動産も所有しています」。

そんなくるみさんが最近、ちょっと面倒だなと思っているのがある住人との付き合いだ。

「そもそも、ご近所付き合い的なものはほとんどありませんでした。友達がいますし、わざわざそういうコミュニティーが必要じゃないと思っていたので。ただ何人かお知り合いがいて…」。

なかでもくるみさんのことを慕ってくるのがまりさんだ。年齢はくるみさんよりも5つ下で、娘の同級生の母でもある。

「お互いの娘が同じ学校に通っているので、そういうご縁もあって、お付き合いがあります。でもこの人が結構癖ありで…。できれば、あんまり関わりたくないというのが本音なんですが…」。

まりさんの住まいは中層階。ご自身はほとんど働いたことのない専業主婦なんだという。

「ご主人が弟の友人なんです。そういう繋がりもあって…無下にすることが出来なくて…」。

そんなまりさんはとにかく住人たちの職業とか年収がとにかく気になるらしい。昨年、輪番制の理事になったのをいいことに、個人情報をいろいろと入手したというのだ。

「さすがに勤務先とか年収が開示されることはないみたいですけど、メールアドレスとかからわかっちゃうこともあるらしくて。私はまだ理事になったことがないので、どういう仕組みかはわかりませんけど」。

それに加え、まりさんは中層階で暮らしてることにかなりのプライドを持っているらしい。

「何かにつけて、上中下に分けて話をしたがるんです。ご自身は中層階にお住まいなので、それより下に対しては、明らかに蔑んで見ているというか。ちょっとイタいなと思うくらいです」。

年収1000万円クラスは貧乏臭いというのが、まりさんの持論だという。

「すぐに年収の話になるんですよね。不思議ですよね。こういうこと言ったらよくないけれど、自分で稼いだ額でもないのにそれで他人にマウント取るなんて。なんというか、世間知らずというか、お金だけが価値基準なんでしょうね」。

なるべくまりさんと会わないようにしていたくるみさんだったが、数週間前、駐車場で鉢合わせてしまったという。

「私は仕事帰りで、まりさんは買い物帰りだったんじゃないかな。2人でエレベーターホールに向かって歩いているとある人にお会いしたんです」。

ある人とは下層階暮らしのAさんだ。彼女もまた、くるみさんの娘の同級生の母だ。上場企業勤めの夫との3人暮らしらしい。

「まりさんはAさんに対して、すごくマウントを取るんです。その姿は本当に滑稽なんですが、ともあれ私もそんな風には言えなくて…」。

その日もまりさんの彼女に対するマウントが始まったという。【後編】では、まりさんの失礼極まりないマウントの取り方について、詳しく聞いていこう。

取材・文/悠木 律



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