【後編】「息子を甘やかしていきた結果なのでしょうか」メンヘラワガママ嫁をもつ姑、孫育てはやらなきゃいけないのか

さて、本題の三男嫁に戻る。

メンタルが不安定で、自分勝手極まりない困ったちゃんの三男嫁が、ついに長男嫁とバチバチのバトルが繰り広げることになる。

事件が起きたのは義父の七回忌だった。

長男嫁、次男嫁の協力のもと朝から食事の支度、家具の配置、香典返し、その他諸々準備をおこなっていた。三男嫁は仕事が休みなのにも関わらず僧侶の読経中に到着したのだ。

三男が自宅で起こしても起きてくる気配がなく、別々に実家へ来た模様。遅れた理由は前日飲みに出かけていたらしく、しかも二日酔い状態での登場だ。前日の飲み会で親友と口論になり揉めたようで明らかに機嫌が悪く、皆が気を遣うような雰囲気に仕上がっていた。

その態度や行動を見て、さすがに堪忍袋の緒が切れた長男嫁。
毎回、孫の面倒を押しつけているのに法事の準備も手伝わず、その行動は不誠実だとついに激怒した。

「ねぇ、いつもお義母さんにお世話になってるのに、自分は相手が大変なときに何もしないの？そういうのを恩を仇で返すって言うんじゃない？大人なんだから感情コントロールどうにかしてよ！ずっと言おうと思ってたけど本気で回りが迷惑！」

親戚らが帰宅したあと、今までの憤りをついに三男嫁にぶつけた長男嫁。いつもは冷静な彼女は、三男嫁の普段の行動や言動を見て正論を突きつけた。

当の本人は「はぁ？」と不服そうな表情をしたあと、反論の余地がなかったのか逆ギレし、子を連れて帰り出す始末。

喜美子さんはどうにか場の雰囲気を和ませようと、買っておいたフルーツを差し出し「イチゴあるよ〜」と振る舞う。まさか七回忌の場で嫁同士でバトルが繰り広げられるなんて思わず、呆れかえる。