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「僕は大人たちのオモチャでした…」17歳青年モデルが見た「屈辱の芸能生活」

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「あるヘアーショーのオーディションを受けた時でした。通常、オーディションには最低でも3名の面接官がいるのですが、その日のオーディションは、有名なヘアメイクアーティスト・ヨシオ氏(仮名・40歳)のみ。

彼はヘアメイクを手掛けるだけではなく、カメラマンとしての活動も行っており、今回は彼がプロデュースしたヘアケア商品の宣伝も兼ねてのヘアーショーに出演するモデルのオーディションでした。風貌は、ダークスーツに短髪が似合うイケオジ系でしょうか。

『これを着て』と手渡された服は、肌の露出が多いメッシュのタンクトップです。部屋の隅に行って着替え、彼の前に立つと、ヨシオ氏はカメラを構えました。

『とても似合うよ。スリムなのに筋肉質だね』

彼が薄笑みを浮かべながら、シャッターを切っていきます。カメラテストには慣れていましたが、僕はある種の違和感をいだいたんです」

違和感とは何だろう?

「とにかく距離が近いんです。撮影しながら、彼はますます僕に接近してきました。そして、彼は腕を伸ばして緩くウェーブした僕の髪を掻きあげたんです。


『いい髪質だ』と満足そうにうなずくのですが、それがどうにも不快で……これまで、一度も抱いたことのない嫌悪感でした」

ケントさんは続ける。

「その後も、ヨシオ氏は撮影をしながら『横を向いて』『くるっと回って笑って』などと指示し、僕は言われるままポーズや表情を変えるのですが、さすがに次の言葉に驚きました。


『上半身、裸になってくれないか?』

えっと思いました。過去のオーディションで、服を脱げと言われたことはなかったんです。『体のラインが分かる服装で』と指示があったことがあるくらいで……。

一瞬、凍り付いたのですが、ここで断るのはためらわれました。ショーは4日間にわたって開催され、ギャラも良いですし、招待客の中には著名な人物も多数いることを事務所から聞かされてもいたんです。

大物プロデューサーやスポンサーに見出してもらえるチャンスかもしれない――僕は自分のキャリアアップの可能性と、何よりも母に楽をさせてあげたい気持ちに駆られ、服を脱ぎました」

ケントさんが上半身裸になると、ヨシオ氏は『キレイな体だ』と褒めたたえ、カメラのシャッターを切り続けた。

『胸を張ってカメラを見つめて』『頬に手を当てて、ほほ笑んで』シャッターを切るたび、ヨシオ氏の息が荒々しくなっていくのが分かった。

「しばらくすると、ヨシオ氏の指先が僕の肩から胸をさわさわと撫でてきたんです。思わずビクッとして後ずさると、『動くな!』と一喝。僕は頬を引きつらせながら耐えました。

ヨシオ氏はいくども僕の肩から二の腕、そして胸を撫でまわし『キレイな肌だね。筋肉も美しい』と称賛しました。最初こそ上半身のみをさすっていた手がワキ腹をすべり、尻から股間におりてきた時は『ううっ』と声を上げてしまって……。

そんな僕に対し、彼は『大丈夫、嫌なことはしないよ』『オーディションに合格したいよね?』などと言いながら、ズボン越しに股間をまさぐってきたんです。僕はされるがままでした。頭ではイヤだと理解しても、恐怖で体がすくんでしまう感覚は、あの時、初めて知ったかもしれません。

でも、もっとも驚いたのは、屈辱にまみれながらも、体に起きたある反応でした」

オーディションの場で初めて性被害を受けたケントさん。しかしこれは、ここから始まる屈辱の生活の発端に過ぎなかった。後編に続く

取材・文 蒼井凜花

▶︎後編に続く


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