「逆に清々しいです。誰とも群れずにみんなに優しいというか、品のある対応をなさっているので。大切な人に大切にされているからこその余裕でしょうか。赤ちゃん連れのお母さん達にもおおきくなったわね、なんてさりげなく声を掛けています。私もあんな風に歳を重ねたいと思いますね」。
72歳が85歳を老人と呼ぶ日は、これからも続くであろう。歳を重ねるということは仏教では喜ばしいことだとされている。しかし、それはいい歳の重ね方をしている場合において用いられる言葉だ。老人ではなく、老害にならぬよう誰もが気をつけなければならない。
取材・文/悠木 律
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