コンビニは「日本を写す鑑」と言えるかもしれない。全国津々浦々、老若男女、さまざまな人が訪れ、さまざまな人が働いている。
そんなコンビニの仕事で最も大変と言われるのが、「迷惑な客」の対応だ。
今回はコンビニ店員の山中亜希子さん(30歳・仮名)に、特に迷惑と思うお客さんについて話を聞いてみた。
5位:何度も買い物してくる客
「お客さんの中には1度の来店で何回も買い物してくる人がいます。多い時には3回も4回も……。よくあるパターンがまず入口で公共料金を払って、それから店内で買い物するパターン。それくらいならまだ許せるんですが、食べ物を買って車で食べて、店に戻ってゴミを捨てて、それからタバコを買って、また戻ってさらに買い物する人もいるんです。
コンビニ店員ってレジ外でやる事も多いので、毎回レジに走っていくのが結構体力使うんです。疲れるから買い物いっぺんに済ませてよ! って思います」
山中さんによると何度も買い物するお客さんに限って、一日に何度も来店する人も多いという。
これは店員にとっては、疲れる原因となってしまうようだ。
「忙しくない時とかならいいんですけどね。店の近所に住んでいる人だと思います。8時間も勤務していると、5~6回くらい来店するお客さんがいて、ちょこちょこちょこちょこ買い物していくんです。そんな時は、『うわ〜また来たよ! 一辺にすませてよ!』ってなっちゃいますね(笑)」
4位:停止中のレジに平気で並ぶ客
「コンビニの場合はどうしてもレジをストップする場合があります。レジが詰まったり、内部の点検をしたり、大口の注文や季節品を処理するため、しばらくレジ入力に時間がかかる場合とか。あとは品出しなどに専念するため、片方のレジを止めている場合もありますね」
レジが使えない時には、基本的に「レジ停止」の看板をレジの上に乗せておく。
山中さんの店でもオレンジ色の看板を使って、レジを停止していた。
「申し訳ありませんが隣のレジをご使用下さい」とそこには書かれている。
「特にお年寄りに多いんですけど、レジ停止の看板を置いているにも関わらず、無視して並ぶお客さんがいるんです。遠くから『すみませーん!』って叫んでくるんですけど、いやいや看板見えねーのかよ!と。気づかないフリをしているのか、それともタバコしか見えてないのか、どちらにしろ手間が増えて困りますね。
そう言うお客さんはレジに人が並んでいても割り込んできたり、他人のレジ中に『ライターどこにあるの?』とか聞いてきます。自分勝手さがすごいというか、なんだかなって思いますよね」
またこれは似たようなパターンだが、店員がいるところとは逆のレジに並ぶお客も多いという。