桃子さんは少し笑って言葉を続ける。
「だから、生成AIを使って推薦書を作成する教員が問題視されるのは、そのクオリティの低さを使っている教員が見抜けていないからじゃないかと、私は思います。はっきり言ってしまえば、使っている教員自身のクオリティの低さ?そっちの方が問題じゃないかしら」
桃子さん自身は、いくつかの生成AIを使った結果、自分で作る方が早いと判断したそうだ。
「まあでも、はじめて推薦書を作るという教員で、周囲に指導をお願いできないタイプの人や、周囲が指導してくれるような環境にいない教員は、生成AIをつかおうという判断をしてしまうのかもしれませんね。
今までは、ネットで調べるという若手が問題視されていましたけど、今後は生成AIになるのかしら。まあでも、ネットも生成AIも使いようですけどね。
ネットも、たった一つの記事だけを信用して読むのではなく、いくつかの記事を読み比べて、その中から自分にとって必要な情報が信用に足る事実なのかということまでしっかり考えるなら、利用しても問題はないと思います」
桃子さんの言葉にはあまり迷いがない。
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