着こなしやすいテーラードは、ライダース以上に女子ウケ抜群!
第617回目は、チンクワンタ × シップスのレザージャケットです。
レザーライダースやレザーブルゾンと言えば、男らしさを引き出すラギッドアウターの筆頭株。ただ、女性との食事やデートで着ていくには渋さがすぎることも。とは言え、一着でお洒落を飾れる革ジャンの利点は捨ておけない……スエードの出番です!
あくまで渋さは残しつつ、色っぽさとラグジュアリーさを与えてくれるのがスエードの魅力。ここ数年で様々なブランドがリリースを続けていることからも、注目度が窺えるかと。そんな中で今回イチ押ししたいのが、「チンクワンタ × シップス」の一着です。
アルチザンなファクトリーブランドで知られるチンクワンタとの別注は、数年前から定期的にリリースされる人気コラボレーション。上質なゴートスエードを採用し、ライダースやブルゾン以上に上品さを滲ませるテーラードジャケットで別注するあたりは、流石。深みのあるブラウンも相まって、実にエレガントな装いを楽しめます。
一着のインパクトが強い分、シャツはもとよりニットやカットソーなど、どんなインナーとも好相性。もちろん上からコートを羽織っても存在感はひとしお。何より、スーツほど堅苦しくなくライダースよりも色っぽいという、上品さと無骨さのバランスが実に見事なんです。勝負デート用として、今最押しの一着であります。
滑らかな質感のゴートスエードは、色気を誘うブラウンと好相性。さらにくるみボタンが大人の深みを加速させます。
英国由来のディテールに見られるチェンジポケットが鎮座。ハンドステッチによるディテールが、さり気なアクセントに。
ジャケットと共生地のジレも展開。トリムに合わせたステッチとくるみボタンが、奥行きある表情を演出し、後ろ身頃とライニングのヘリンボーンファブリックが適度なカジュアルさを醸し出します。暖冬の昨今ならコートの下はこれで十分かも。
ウエスタンヨークのダウンベストも今季別注アイテムの一つ。ウール生地をベースにナッパレザーで切り替え、光沢感が上品さを演出。首回りに配したムートンが、暖かさとともにリッチな印象をさらに後押しします。アウトドアから街使いまで楽しめる一着です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
シップス 銀座店 03-3564-5547