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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「婚約者の本性は最低カスタマーハラスメント野郎だった……」しかし女が破談できない「現実的すぎるワケ」とは

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「普段は倹約家というか、電気のつけっぱなしとかシャワーの出しっ放しなどに細かく気をつけている人なんですが、ホテルでは部屋中の照明を煌々とつけて出かけようとしたり、いつもはしないのにシャワーを出しっ放しで体を洗ったりしてました」

また、使いもしないアメニティグッズをごっそり貰っていったり、食べきれないほどの料理をビュッフェで取ったりしていたのだそうで、その姿はさゆりさんの目に意地汚くすら映った。

観光業界で仕事をするさゆりさんは、新たな法の施行を受け、宿泊施設には一部のアメニティを部屋に備えず必要な分だけ客に持っていかせるスタイルが浸透してきていることを知っているので、彼の行動を見て「地球環境とかどうでもいいんだろうな」とも思った。

「正直なところ、品性下劣という言葉まで浮かんでしまいました。お金を払うなら、『取り過ぎなくらい元を取った』という実感がないと気が済まない人なんだと思います。

どんなに身内や知人にはいい顔をしてみせても、やはりそこが彼の本質なのかもしれない」

しかし、この先さゆりさんが会社を辞めても食べていけるほどの収入があり、客の立場にさえなければ思いやりがあり、何より親がたいそう気に入っている婚約者だ。

長らく夢見ていた結婚がすぐそこにあるというのに、カスハラ体質を理由に破談にしてもいいものかどうか、さゆりさんは悩みに悩む。



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