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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「婚約者の本性は最低カスタマーハラスメント野郎だった……」しかし女が破談できない「現実的すぎるワケ」とは

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いたたまれない気持ちになったさゆりさんは、クレームの電話をかける彼の手元にすがりながら「タオルもティッシュもあるし、そもそもいくらでも手を洗える環境なんだから、頼むからもうやめて」と説得した。

しかし、彼は疎ましそうにさゆりさんを見てこう言ったそうだ。

「同じ料金を支払っているのに、『前回は入ってた、今回は入ってない』は許されないんだよ。さっきの店員ちゃんと断ったっけ? 今回は紙ナフキンは入っておりませんがよろしいでしょうかって」

いつもは優しいのに、サービスを受ける立場になった時だけスイッチが入る彼。さゆりさんは、何を彼の本質だと思えばいいのかわからなくなっていった。

飲食店やショップなどで店員に小言やクレームを言うのが日常茶飯事の彼に対し、どんどん嫌気が差してきたさゆりさん。

親を交えた食事会のあと、夏の休暇を使って2人で初めて旅行に行った先のホテルでは、カスハラだけではない彼の醜い面を見てしまったのだとか。



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