「この子はどこの国の子なの?とか出稼ぎなの?とかもう言葉にするのも恥ずかしいんですが、そういうことを聞いたそうなんです。さらにあろうことかハーフのお友達に対して、混血児と言ったみたいで…」。
その話で長男は席を立ち、部屋に入ってしまったと母は話したという。
「かわいそうなことをしたなと思いました。こういうことになるから、長男は私の実家に寄りつかなかったのに…」。
結局、その日母は長男と会話をすることなく帰っていった。
「しばらくそっとしておこうと思い、その日はあえて話をしませんでした。翌日は土曜日で、珍しく部活がなくてゆっくり起きてきた長男が食卓に座りました。直感的に昨日のことで話があるんだなと思いましたね」。
長男が語り始めたのは、聞いていたものよりはるかに酷い母の発言の数々だったという。
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