ひと夏を越えたあなたのTシャツ、ホントに白いですか?
9月に入り『残暑もようやく和らぎましたが……』と挨拶する予定でしたが、まだまだ猛暑日や真夏日続きで半袖が活躍中。
週末のユニフォームは ほぼTシャツ。おまけに近年は10月上旬くらいまでならTシャツで過ごせることも多いし、ビジネスカジュアルやジャケパンスタイルにおいてはインナーとしても八面六臂の働きをしてくれます。
そんな絶賛フル稼働の白Tですが、この時期気になってくるのが、皮脂汚れの酸化による黄ばみと雑菌によるゾンビ臭。
今年の暑さは異常だっただけに、しこたま汗を吸収しまくってくれたTシャツは、もはや夏バテ状態でリフレッシュ休暇が必要なわけです。
もちろん、日々の洗濯で落ちなくなったニオイ・汚れの対策として手っ取り早く、かつ確実なのは専門店によるクリーニングですが、チープ・シックの代表格でもあるTシャツにランニングコストをかけるのはちょっと気が引ける……。ならば、自宅でどうにか出来ないかというのがこの記事の出発地点。
そもそもニオイの原因となる雑菌は、ヒトや動物の口や鼻などの粘膜にいる常在菌で、実はそれ自体には臭いがなく、水分や皮脂などをエサとし繁殖した際に、いわゆるフン(のようなもの)を排出し、それが悪臭を放つしくみ。
また、黄ばみに関しても汗や皮脂の酸化が正体なため、要するに最も有効なのが当日オンタイムに洗濯することなんです。
――とは言え、忙しかったり、疲れて気力がなかったり、当日洗濯出来ない場合も多々あるでしょう。
そんなときでも洗濯槽、洗濯カゴに溜めるのではなく……
まずは ハンガー掛けして乾かすこと心がけてみませんか?
たったこれだけでも十分に効果が現れます(機能素材だと なおさら)。風呂場なら換気が必須ですし、干す場所によってはパートナーに煙たがられるのでご注意を!
ただ、このように悪しき習慣を見直しても、やはりシーズン後半の白Tシャツは黄ばんでしまうもの(だって人間だもの)。
そんなときに役立つのは、古来より伝わる伝家の宝刀“せっけんゴシゴシ”。
すでにワイシャツの襟袖汚れで実践している方も多いと思いますが、近年は蛍光増白剤による肌荒れに考慮したケース付きスティックタイプも開発されているので、近所のドラッグストアへ寄った際にぜひチェックしてみてください。
それでも黄ばみが目立つようなら、最後の砦。お湯と酸素系漂白剤(粉末タイプ)のタッグによるつけ置きが洗いありますが、生地によっては痛めてしまう場合もあるため注意が必要です。
白Tは流行左右されず普遍的で美しいものだからこそ、ケアの仕方をしっかりと覚えればより深く付き合っていけるアイテム。
もちろん、別れ際も大事ですが、自らの不注意でグッバイなんてのは寂しすぎます。
秋の衣替えで衣装ケースしまった白Tが翌年出したら黄ばんでるなんてことがないよう、くれぐれも気をつけましょう。
Text:FORZA STYLE