それまで母からは音沙汰がなかったこともあり、里奈さんはすっかりこのまま母と離れられると思っていたんだという。
「ところが3年になると毎晩のように電話がかかってくるようになったんです。就職先はここがいいとか、あそこは受けたのかとかそういう類の話で掘っておくと2時間とか3時間話をしてるんです。私はスピーカーにして、聞いているふりをしていました」。
コロナが流行していたこともあり、母親は東京にくることを渋っていたそうだ。
「電話だけなら我慢できると思っていたんですが…。ある日突然、訪ねてきたんです」。
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