まりあさん夫婦は、人数が少ないことで子供が肩身の狭い思いをするとは想像すらしていなかった。むしろ、一人ひとりの子の個性を見てくれて、それぞれが存在感を示せるような、穏やかでのんびりとした環境が待っているような気がしていたのだと。
「実際は全く違いました。クラス替えがなく、クラス内のグループみたいなものも作れない状況なので、うちの子以外の子も、人間関係で悩んだ時に行き場がありません。私の子ども時代は田舎でも子どもの数が多くて、クラスも3クラスありましたから、仲良しの子とケンカしても、他のグループに助けてもらったり、そういうことができました」
©Getty Images
そもそも、これほど少人数の学校だと、多くの人に揉まれて人間関係を学ぶという基本の社会勉強が圧倒的に不足してしまうことに気が付いた、とまりあさん。
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