翌日のことだ。例の男の子とお母さんに木絵さんは、保育園の門で入れ違いになった。どうやら、彼らは帰宅するようだった。
「お母さんが息子に対して、ものすごい剣幕で怒っていました。どうやら息子くんが先生に解熱剤を使ったと話してしまったようでした。自業自得、ですよね。こういうモンスターペアレンツって本当にいるんですね…。もちろんあれ以来、あのお母さんとは距離を置いています」。
平塚氏は話す。
「確かに37.5℃の壁という言葉があるくらい、子どもの発熱は共働きの親にとって大きな問題です。発熱した子どもを保育園に誤魔化してでも連れていかなければならない理由が仕事を休めないだとか、職を失う危険性があるというのならば、それは社会にも問題があります。ただ、それが単なる自己都合だとしたら?それはあまりにも身勝手です。周りはもちろんですが、何より自分の子どもが熱を出して無理をしているのですから」。
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