【歴代ポルシェ＜空冷＞911特集】最強ターボ対決は最終993よりカエル顔964の方が人気なんです！

相場観に陰りが見え始めた車種もある一方で、一向に下がる気配もなく、価格高騰の波が世代をまたぎ伝搬しているのが今の空冷ポルシェ911です。ここ数年は964が爆上げ状態の成層圏。そして、直近では930の相場がウナギ上りという状況に。憧れの911が霞んで見えるのはワタシだけではないはず。

恒例の911巡回取材を行うべく、今回おじゃましたのは港区東麻布にショールームをもち、横浜市瀬谷区にファクトリーを構えるポルシェ専門店「オートスポーツ」さんです。この道30年以上のキャリアをもつ丸橋代表にイロイロとうかがってまいりました。

「一度は空冷の911に乗ってみたかったというお客様もいれば、水冷から空冷に辿り着くお客様もいらっしゃいます。比較的手の届く金額でお出しできていた930も、この1年であっという間に価格がおよそ2倍に跳ね上がってしまいました。1000万円以下でお出しできるのは……極まれに964のティプトロニック（AT）があるくらいでしょうか」という。

念のため空冷911の頂点をうかがうと、やはりターボが別格だといいます。価格も性能もやはりダントツ。そして当然、素のカレラより生産台数も少なく、良好なコンディションを維持した個体ともなれば、その出会いはまさに奇跡というべきでしょう。

取材時に入庫したてでHP未掲載車の964ターボ（1992My）があったのですが「リミテッド」という付加価値もあり3000万円超の価格になるといいます。もし1993年式の3.6ターボなら一体いくらになるのか？　もう考えたくもありませんね（笑）。