「週末練習の付き添い担当の偏りやお局様のマウント、コーチのあからさまなえこひいき……。私はクラブチームを辞めさせたいんですが、息子は続けたがっていて、ほとほと疲れ果てています」
※この記事は取材をもとに構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
*****
「長男(11歳)が地域のバスケットボールクラブに加入したのは、約1年前のことです。何か運動をさせたいと考えていて、サッカー・野球・バスケットボールの3つのチームに見学に行ったんですけど、息子本人がバスケを選択しました」
さっぱりしたボブヘアーで明るい印象のトモカさん(仮名:35歳)は、夫のリョウさん(仮名:40歳)と、ひとり息子のAくんの3人で埼玉県のマンションに住んでいる。
5年前に購入した新築の大型マンションは小・中学校までの距離が近く同級生も多いので、安心して生活できる環境が整っているそう。
©︎gettyimages
「バスケットボールのクラブチーム、いわゆる『ミニバス』と呼ばれるものは各地域にあって、小学校や中学校の体育館を借りて活動していることが多いようです。息子のミニバスチームも同じで、放課後や土日に小学校へ通って練習をしています」
トモカさんは隣町で保険関係の仕事をフルタイムでしており、土日祝は完全に休み。一方、夫のリョウさんは不動産関係の仕事で土日に出社することも多いそうだ。
「息子はバスケットボールを楽しんでいるんですけど、実は私はうんざりしていて、辞めたいと何度も思っているんです。イヤな理由はいくつもあります。まず毎週末、練習の付き添いをしなくてはいけないんです。加入の時に受けた説明では『交代で見守りがあるのですが、参加できるときだけで大丈夫です』って言われていたんですけど、実情は全然違いましたね……」
どんよりした表情で話すトモカさんは、大きな溜息をついた。
「息子のミニバスチームは全部で30人くらいの保護者がいるんですけど、下の子がまだ乳幼児っていう方や、土日も仕事の方もいらっしゃるので、実質お手伝いする人がほぼ決まっているような状態です。うちは1人息子で土日完全休みって知られてるので、『ヒマでしょ?』って思われていて結局、いつも同行してるんです」
手伝いはあくまでご厚意で、といった形だが、実際は一部の人だけに負担がのしかかっている状態になっているのだろう。
「辞めたいもう一つの理由が、保護者のママさん(Bさん:40代なかば)の存在です。Bさんのお宅は男の子3兄弟で、上の子の時からずっとミニバスをやっていて、末っ子くんがうちの息子と同級生なんです。きっともう10年近く?所属しているんじゃないですかね。まさに¨お局サマ¨って感じですよ」
トモカさんの話によると、お局のBさんは『昔ギャルでした』という感じのファッションに身を包み、一見とても愛想がいいタイプなのだとか。
「最初は優しい人だなって思っていました。でもこの1年でいろいろ露呈してきたんです。上から目線でマウントとるし、自慢好きだし、差別するし。いまは本当に関わりたくないって思ってます」
それでも表向きは、普通に接しているというトモカさん。
「実は最近、Bさんのすごい現場を目撃してしまって……。どうせなら、あらいざらい全部暴露してやろうかなって計画してるんです」
Bさんのすごい現場とは? そしてトモカさんは何を「暴露」しようとしているのだろうか?