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LIFESTYLE 女たちの事件簿

4年ぶりのウキウキ帰省→家族にフルボッコ。実家を天国と勘違いしたオジサンを待ち受けていた「地獄すぎる展開」

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「えー。でも僕の家に帰省ですからね、仕方のないことですよ。そんなことくらいやってもらわないと。逆に帰省して、何もしないのもあれでしょう。暇よりやることがある方が気が紛れるんじゃないですか?僕が妻の実家に帰省したら、そう思いますけど。しないからわからないけど(笑)」

恐ろしいものである。なんと妻はコロナ前はこの地獄の帰省を年に2回こなしていたんだという。子どもが小さい頃は、もっと大変で下の子をおんぶして、上のこの手を引き、朝から晩まで働き詰め。まるで昭和映画の世界である。さらに恐ろしいことはまだ続く。

「そうこうして、来客が済むと今度は一緒に暮らしている兄家族との飲み会が始まります。父や兄は食にうるさいタイプで、妻の作ったものに愛のあるダメ出しをするんです。それを妻が聞いて、また色々作るっていう感じですね。ひとつの行事みたいになっているので、みんな楽しみにしているんですよ、妻の料理を」

いやいや、料理を楽しみにしているのではない。嫁の料理のケチをつけて楽しんでいるのだ。給仕係は地獄だと思っていたが、さらにひどい地獄が待ち構えているというわけだ。信じられない。

「で、夜はみんなで寿司を出前して終了。このスケジュールを2泊3日行う感じですね」

ホラーを超えたホラーだ。これが普通だと思っているのなら、和明の時代錯誤感は半端じゃない。さらに耳を疑うのは、夜の行為についてだ。

「実家はとにかく広いんです。母屋と離れが3棟あります。母屋はコロナ前にリフォームしたこともありすごく綺麗。お風呂も広いから、子どもが小さい頃は家族みんなで入っていました。今はもう、子どもたちはそれぞれ入るでしょうけど、僕は妻と2人きりで入りたいと思っているんです、夜に向けて、なんていうんでしょう?気持ち作り?」

実家は部屋がたくさんあり、子どもたちとは別々の部屋で寝ることも多いんだという。結果的に和明は妻と2人きりになる。そのチャンスに思う存分、SEXするのを楽しみにしているらしい。

「僕は離れにある、自分の部屋で寝ることにしているんです。ここはね、なんていうんだろう?青春の場所でもあるんです。歴代の元カノとヤッた思い出の場所。初めてヤッたのもココです(笑)だから、リフォームもしないでもらったんです。そういうところで妻とヤるってかなり燃えるんですよ。家だと、最近は子どもにバレるのが気まずいんでなかなかできなくて……。それもあって、帰省をすごく楽しみにしていたんです」

レスとまではいかないが、自由にエッチができない環境、これは思春期の子どもを持つ日本の家庭ではよく見る光景だ。

「でしょう?最近は、妻と3ヶ月に1回あればいい方。妻からは仕事で疲れているとか、明日が早いとか…いろいろ理由をつけて、断られることも多くて。でもここなら、子どもたちの気配を感じることもないし、何より妻が従順な気がするんですよね。実家にいると」

事実は小説より奇なりとはこのことだ。仕方なく、夫の実家で仕事をこなす妻に対して従順とは……。

和明はこうして期待に胸を躍らせて、夏休みを迎えたという。事件が起こったのは、出発の前日だった。

☆4年ぶりの帰省に胸を躍らす和明だが、実家で待っていたのは想像もしなかった両親の姿だった。次回時代に取り残された昭和親父の悲惨な末路を詳細にレポートする☆

取材/文 悠木律 

▶︎後編に続く


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