オジサンが汗をかいてる姿見ると、嫌な気持ちになりませんか?
信号や電車待ちで立っているだけでも、タラリと汗が滲んでくる季節。
シャツがベタベタになっているビジネスマンを街中で見かけると、ついつい心の中で『頑張れ』と応援したくなりますが、自身が営業先にビシャビシャで訪れるとなると……、話はまた別。
大人のマナーとして既にハンカチやハンドタオルを常備していても、夏日ともなれば夕方以降カバー出来なくなってくるのも事実。そこで、この時期お薦めしたいのが、古来から現在まで伝わる日本の伝統文化を象徴する「手ぬぐい」なんです。
手ぬぐいの起源に関して諸説ありますが、その原形は奈良時代と古く、湿度が高く蒸し暑い日本だからこそ生まれたアイテム。とにかくコンパクトで軽く、吸収力を備えながら"乾くスピードも早い"ため、雑菌の繁殖によるイヤな生乾き臭も極力抑えることが出来、大量に汗をかく夏に活躍すること間違いなしの逸品でして。
また、(マナー的にトイレなどの個室前提となってしまいますが)ハンカチとは異なり長さが担保されているので、猛暑日なんかはタオル代わりに背中の汗をも拭うことが出来、ブルーシャツ最大の弱点をカバーすることも可能というのもポイント。
もちろん吸水性や速乾性など機能で言えば、マイクロファイバー系のテクニカルなタオルに分がありますが、スラックスのポケットへ入れるには やや厚く、サイズ感も気持ち大き目。加えて、肌触りがキシキシするのが玉に瑕 ――となると、やはり全体のバランス的にも手ぬぐいがベターといえましょう。
そもそも、軽やかで涼しげな視覚的効果を持ち合わせ、夏らしい雰囲気を纏っているところも大きな魅力のひとつ。だって、信号待ちの間に汗を拭うビジネスパーソンがポケットから手ぬぐいを取り出したら ――コンクリートジャングルとの対比も相まって―― 風情を感じませんか。
もともと汗かきでお悩みのあなたも、新陳代謝が上がり汗をかき易くなったそこのサウナーも、手ぬぐいさえ持ってれば一石二鳥なので、ぜひ夏本番に向けて1枚手に取ってみてはいかがでしょうか? 蒸し蒸しとした夏の帰り道、銭湯に手ぶらでフラっと寄るなんてのも乙ですよ。
TEXT:FORZA STYLE