ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】職場や自宅に押しかけて…女性用風俗に蔓延る「ストーカー問題」。現役セラピストが語る、恐怖の体験談。

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

頃合いを見て、今度はリョウさんが「新人セラピストのモニターになってもらえないかな?」と別なセラピストを紹介するそうだ。

これは、高級クラブでも用いられる手法だという。一人のホステスに執着する男性客を、店のホステスが「チーム」となってもてなし、本命ホステスとともに数名の「お気に入り」を作ることは、客のリピート率を上げる一つの手段だという。

カズマさんは語る。

「同期の仲間には本当に感謝しています。セラピストに対して歪んだ愛情を持っていたシオリさんの心も、今までとは違った形で刺激や癒しを受けるのではないでしょうか」

ところで、GPSアプリはどうなっているのだろうか?

「GPSはそのままにしています。スマホから削除したところで、自宅や勤務先はおろか、本名もバレていますから。僕がGPSを消す時は、会社を辞めて独立する時でしょうか。その際は、引っ越しもする予定です」

セラピスト仲間の影響で、カズマさんは今後、起業に向けての資金を稼ぐそうだ。
「怪我の功名で昔の仲間に会い、良い刺激を受けました。僕もいずれは経営者になってビジネスに挑戦したいです」

単なる「収入を得る」から「収入を得て、いずれは起業する」と決めたカズマさん。セラピスト仲間と連絡を取り合いながら、シオリさんとはいい距離感で付き合っていければ嬉しいとほほ笑む。

今回は警察沙汰にしなかったことが吉と出たが、「女風を利用する客」「セラピスト」「店側」が三方良しの関係を築いてほしいと願わずにはいられないエピソードだった。

TEXT:蒼井凜花



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5