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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 夫婦関係修復レッスン

Q.「妻から突然離婚を切り出されました。いつも褒めていたし、気持ちは通じ合っていると思っていたのですが」(隆さん・43歳)

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愛し合って結婚したはずなのに、いつからかギスギスしはじめた夫婦仲。その原因はひとつではなく、ほんの些細なことの積み重ねだったりする……。「大丈夫、ちょっとした心がけ、話し方で夫婦の関係は改善していきます」作家・心理カウンセラーとして活躍する五百田達成氏が、サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を活かし、夫婦間コミュニケーションに関する実践的アドバイスを伝授する。

「この前のキャンプで気づいた? 夜、大人だけで飲んでいたとき、藤井さんのパパが奥さんの腰にさりげなく手を添えていて、いやらしさもなくてすごく自然で素敵だったよね〜」

洗濯物を畳みながら、小百合(仮名・39歳)は夫の隆(仮名)に話しかけた。
 

「そうか?人前でベタベタしてて、むしろ格好悪いって俺は思ったけど」

「そんなことないよ。奥さんと手分けしてテキパキ料理しながら、『ありがとう』『お、さすがママ』なんてほめてるし。きっといつものことなんだろうね。

料理を配るときも『これ、うちのがキャンプで必ず作るスープなんですが、本当に美味しいんですよ。ぜひ食べて!』な〜んて、奥さんをちゃんと立ててるのが素敵だと思ったわ。いいなぁ、藤井さんの奥さん、愛されてるなぁ。

……パパは私がごはん作っても、ありがとうとか、美味しいとか、全然言わないよねぇ」
 

「いや、ちょっと待てよ。いっつもごはんは完食してるし、おかわりだってしてるじゃん。旨くなかったらおかわりなんてしないよ。掃除や洗濯だっていっつも感謝してるよ。たださ、結婚して10年もたって、いまさら照れくさいし、改めて言わなくてもわかるでしょ?」

 

言わなくてもわかるでしょ。

言わなくても伝わっているよね。

 

なに? その自分にだけ都合のいい解釈。

感謝の気持ちなんて、きちんと言葉にしないと伝わらないよ……。

 

あなたは、ごはんを作るのも、掃除をするのも、洗濯をするのも、私がやるのは当たり前って態度で、“今さら” 感謝を伝えようなんて努力はしない。というより、そんなことを思いつきもしていない。

そのくせ、自分がたま〜に料理をしたり、家事をしたりすると、これみよがしに「すごいだろ俺、感謝しろ」アピールをしてくる。

 

はぁ、なんだか、疲れちゃったな……。

もう、いっか……。

 

小百合は独り言のように、でもきっぱりと隆に言う。

「もう疲れちゃった、私。隆、離婚してくれない?」

・・・・・・・・・・・・・・・

果たして、小百合が「離婚したい」と言いだした理由は? 隆はどこで、何を、誤ったのか?

 

【後編はこちら】「まさかそんなことで……」小百合が離婚したいと言いだした理由


Text:FORZA STYLE

 



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