愛し合って結婚したはずなのに、いつからかギスギスしはじめた夫婦仲。その原因はひとつではなく、ほんの些細なことの積み重ねだったりする……。「大丈夫、ちょっとした心がけ、話し方で夫婦の関係は改善していきます」作家・心理カウンセラーとして活躍する五百田達成氏が、サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を活かし、夫婦間コミュニケーションに関する実践的アドバイスを伝授する。
「愛してるよ」
「大好き」
「どうもありがとう」
最近、パートナーに対して、これらの言葉をきちんと口に出して言えていますか? 「いまさら言えない」「照れくさくて言えない」などと思ってませんか?
「妻に突然離婚を切り出された。気持ちは通じ合っているはずなのに……」前編はこちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
相手を好きだと思う気持ち、感謝している思い、気遣う態度は表に出さないより出したほうがいい。というより、むしろ積極的にアピールしなければなりません。
ほとんどの夫婦の最も初期の形態は「恋人同士」だったことでしょう。恋人としての甘やかな気持ちを忘れないようにすることもまた、夫や妻に対して依存してしまわないために大切なことです。
恋人としての関係を忘れないようにする、失われつつある恋人感覚をよみがえらせるための手っ取り早い方法が、「愛している」「大好き」「ありがとう」といったポジティブな気持ちを常に相手に伝えていくことです。
わざわざ言わなくても、うちは通じ合っているから大丈夫。
うちは付き合いが長いから、感謝の気持ちは伝わっているはず。
これらはすべてNGです。「伝わっているはず」という思い込みほど危険なものはありません。
最後まで料理を残さず食べるのは「おいしい」と思っている証拠。 なんだかんだ言って最後に家に帰ってくるのは(妻or夫を)愛している証拠。 このようなまわりくどい愛情表現を「なるほど、そうですか」と受け止められるほど、現代人はヒマではありません。 もっとわかりやすく、ストレートに「愛している」「大好きだよ」「ありがとう」「おいしいよ」「キレイだよ」「カッコいいよ」と言っていかなければいけないのです。
1
2
RANKING
2
4
1
2
4
5