夫婦関係を「無償の愛で結ばれた家族」と勘違いしないためには、ときに相手を「戦友」と思って接するのも有効です。
夫婦には、時間・365日、さまざまな課題や問題が降り注ぎます。結婚式をどうするか、住む場所をどうするかなどは、まだほんの序の口。子どもを産み育てる、近所とうまくやる、仕事とのバランスを取る。産休、育休、転職、病気、親の介護......。
ライフステージや環境の変化とともに、次々と困難・トラブルが押し寄せます。夫婦は一緒に協力してこれらを解決し、乗り越えていかなくてはなりません。
その大変さはまさに毎日が戦場のよう。戦争のたとえが不穏なら、一丸となってモンスターを倒すRPGのパーティのようなも のとも言えます。あるいは一緒に起業するビジネスパートナーでしょうか。
そんな二人にとって何よりも大事なのは報告・連絡・相談。いわゆる「報・連・相」です。
情報共有がうまくいってないチームはすぐにつぶれます。実際、夫婦で共有すべき情報は山のようにありますよね。
大きなところではお互いの人生の目標・ビジョン。 今後どのような夫婦でいたいのか、どのような家庭をつくっていきたいか(子どもは欲しいのか欲しくないのか、すでに子どもがいる場合はどのように育てていきたいか、今後どんな場所でどんな暮らしがしたいのか等々)といったものから、次の休暇はどう過ごすか、あるいは今日の夕飯は何にするかといったことまで、夫婦で共有すべき事柄は多種多様です。
また、日々の予定(飲み会や友だちとの約束など)や健康状態、家電の故障や不具合、実家の親の状況などの細かな連絡事項も大切です。
さらに、「仕事のストレスがつらい」「子どもは欲しくないと思っていたけれど、気持ちが変わってきた」といったそれぞれの心の内も、それがふたりに関係することであればすべて、共有すべき情報です。