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【後編】98年がピーク。J-POP最強時代はなぜ生まれ、なぜ消えたのか。シャムシェイド「1/3の純情な感情」の生みの親が語る「J-ROCKの歴史」

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ちなみに、『いかすバンド天国』に登場し、今も活動を続けているのは、FLYING KIDS、JITTERIN'JINN、BEGIN、たまなどのバンドだ。彼らの独自性、音楽への思いの強さのほどがうかがえる。

80年代までは、音楽番組に出ることがヒットの鉄則だった。その二巨頭といえば、『ザ・ベストテン』(TBS系 ‘78~89年)と『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系 ’68~‘90年)だ。

今、振り返ると、出演者はアイドル、演歌歌手、ニューミュージックグループなどが多い。彼らの所属事務所を調べると、大手芸能事務所がほとんど。自力ではい上がるのが非常に困難な時代だったのだ。

「日本のヒットチャートは特殊で、ポップス、演歌、ロック、ジャズなど多様な音楽をまとめてランク付けしている。

ジャンルごとに分ければ、もっと違ったと思いますよ。現在の音楽配信プラットフォームではジャンル分けがされていますよね」

それゆえに音楽は細分化され、メガヒットは生まれなくなった。その流れは90年代に始まったとも言える。

多くの人に発信できる歌番組に登場しなくとも、ドラマやCMのタイアップがヒットの条件になる。そこに新興のレコード会社であるエイベックスやビーイングなどが食い込んでいき、音楽市場が急拡大する。

「あの時代の音楽シーンは吹き上げるような熱気がありました。それに共鳴するように、僕も音楽を始め、今があります」



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