レガッタ クロノグラフってどんな機能?
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レガッタ クロノグラフの機能は、ヨットの船長が自分の船がいつスタートラインを通過できるかを判断するために使用するものです。ルールやレースに応じて、5分から10分の間のどこからカウントダウンを始めるかを設定することができます。
ヨットは風を帆で受け、それを動力に変換することにより動きますよね。そのため、ヨットレースはレーシングカーや競走馬が出場するレースのように、スタート地点からいきなり加速することができません。ですからスタート地点より前で風に乗り、その風を利用しつつ進路を決めてスタートの号砲にタイミングを合わせてレースのスタートを切るんですね。
また、ヨットレースでは公式シグナルによってカウントダウンが行われます。この公式シグナルと合う高精度なカウントダウン機能は必須なのです。
スタートラインの通過が早すぎればフライングになってしまいますし、遅すぎれば他のヨットの後に着くことになります。ここでの判断が大変重要なんですね。
・使い方
「ヨットマスター Ⅱ」のカウントダウン式クロノグラフは文字盤上にある半円上のインジケーター部分(0~10まで記載されているところ)と、クロノグラフ針を組み合わせながら計測することになります。大きな三角がついた針が分針、通常のクロノグラフが秒針となっています。
まず、リューズを反時計回りに操作し、4時位置のリセットボタンを押します。
リューズのロックを開放し、カウントダウン時間を設定します(リューズはロックの開放だけで引く必要はありません)。
リューズを回すと三角針が動くので、1〜10分の間で設定したい時間を選んで設定します。
リューズを時計回りに操作し元の状態に戻します(押し込まれていたリセットボタンが自動的に戻ります)。
ここからは通常のクロノグラフと同じ使い方です。2時位置のボタンでスタート/ストップ。4時位置のボタンでリセット。
リセットを行うと先ほど設定した分数の位置(1〜10)に三角針は戻ります。
・シンクロナイゼーション機能
カウントダウン計測中、プッシュボタンを押すと、クロノグラフ秒針はゼロに戻り、放すとカウントダウンを再開します。
※クロノグラフ秒針が30秒を超えている場合は、三角針は1分先に進み、30秒を超えていなければ1分前に戻ります。
「時刻」、「クロノグラフのオンオフ制御」、「カウントダウン計測」の3つの操作をリングコマンドベゼルによってリューズ一つでできる「ヨットマスター Ⅱ」はロレックスのラインナップの中でも少し変わった立ち位置にあると言えそうです。
「スカイドゥエラー」にも使われている回転ベゼルとムーブメントを連動させる仕組みは、ロレックスが特許を取得していますね。ご興味のある方はこちらの記事もご覧ください!
golden_applepieさんの#腕時計魂での投稿より
ロレックスの「ヨットマスター Ⅱ」をご紹介しましたがいかがでしたか?
次回も「男の格が上がる時計の選び方」をお楽しみに。
Text:FORZA STYLE