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おじさんなら憶えている!トヨタのWiLLシリーズとは何だったのか?

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■WiLLシリーズ自体は成功しなかったが、その意義は大きかった

新しい世代の消費スタイルを模索していく、というプロジェクトから生まれたモデルですが、その販売実績はあまり思わしくなかったようです。まずネックとなったのは価格で、たとえばWiLL Viの場合、基本のモデルで130万円という価格でしたが、ベースモデルのヴィッツは中間グレードで100万円程度から購入できることや実用性を考慮すれば、(よほどこのデザインを気に入ったのであれば価値はありますが)爆発的に売れる要素には乏しかったといえます。

WiLL Viの「クリフカットシルエット」。独特のデザインだが、斬新なので今見ても古さは感じさせない。そういう意味ではデザイン性の高い商品だといえる

クルマと他のブランドのコラボモデルのようなものとは違い、WiLLというブランド自体手探りで進んでいくものですから、斬新なデザインであることは分かるものの、消費者にとってはイメージしにくいものとなってしまいました。ただ、それぞれの年齢層のユーザーが求める装備や仕様を知るという観点では意義のあるリリースだったと思います。実際WiLL サイファのG-BOOKに搭載されたような通信モジュールは現在多くの車種に採用され、快適なドライブに大きな貢献をしています。

世代、ライフスタイル、世界情勢などがどんどん変化していく時代で「売れる商品」を開発するのはどの企業にとっても課題になるわけですが、そこで得られた知見は現在の商品開発、新しいクルマ作りに反映されているに違いありません。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:TOYOTA
Edit:Ogiyama Takashi



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