また、近年によく見受けられる、魔女裁判のようなSNSでの晒し行為ですが、なかなか目を覆いたくなるような内容が多いですよね。
共通して、その根本には、相手に対する「念」の晴れなさを感じます。
愛した相手に対する裏切りに対して、「仕返ししたい!」、「復讐したい!」という執念は、まだ相手に対して何かしらの「念」を引きずっている証拠だと思うのです。
なぜならば、「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」だからです。
今まで信頼していた相手だからこそ、裏切られてもいきなり「無関心」にはなれず、想いを引きずったまま、「憎しみ」に変化してしまうのだと思います。
仮に自分が好きでない人間に裏切られたとしても、最初から何も関心は無いので、大して心の動揺はありません。
そして、憎しみや恨みという感情は、相手のことを強く想うほど、自分の心の中で炎のように燃え上がり、自らがかけた呪いで自分を滅ぼしてしまうような、自滅行為に近いと思うのです。
今回のように、SNSを通じて世間に晒すという選択は、やはり冷静な大人がやる美しい行為ではありませんし、世間から好奇の目で見られるよりも、自分の念を晴らしたい気持ちが勝っていると思います。
そこには、「勝つか、負けるか」といった、強い信念すら感じます。
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