ところが、娘は最後に父親の耳掃除をした翌々日、何の前触れもなく別人のようになった。
「朝、おはようと言ったきり、夫に対して何も言わなかったんです。
いつもなら、パパのトーストも一緒に焼いてあげるね、とか、今日学校で何があるとか、しつこいくらい夫に話しかけていたのに。驚くほど、無でした」
夫は気にしていない素振りをしていたが、夜帰宅後にも娘の態度がおかしいままなので、思い余ってますみさんに相談を持ちかけてきたそうだ。
©Getty Images
「『俺、あいつを怒らせるようなことしたっけ?』と。
例えば約束していたお出かけを忘れていたとか、一緒に見ようと言っていたテレビを録画していなかったとか、過去にはそういうことで娘がむくれたことが何度かあったので。
てっきりその手の事案だと勘違いしたみたいです」
しかし、待てど暮らせど娘の態度は元に戻らなかった。
父を無視するわけではないが、発する言葉は必要最小限の挨拶程度。目はほとんど合わせず、会話といえる会話はほぼなくなったという。
☆後半では、急に豹変した中一娘に対して、夫婦がどのように接するのか。再びパパと娘が歩み寄ることができる日は来るのか。詳しくレポートしていく。反面教師として読み進めてほしい☆
取材・文 / 中小林亜紀
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