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魔の5歳、9歳、13歳。発達障害、グレーゾーンの子が注意すべき「特定の年齢」

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⬛︎発達障害の子どもは「5歳・9歳・13〜14歳」が要注意

なお、発達障害の子どもには、注意が必要な年齢の目安があると小嶋氏は言う。

「幼稚園年中にあたる5歳、小学校の中学年の9歳、中学校入学後の13歳~14歳が注意年齢です。5歳は集団行動になじめるかどうかを観察するタイミングなので、ここで困っているのを見つけられれば、早い段階で支援できます。保育園の先生や保護者には、そのことをよく認識していてほしいです」

小学校の中学年で注意すべきは女の子だという。この頃に不登校になる女の子が多い傾向なのだそうだ。また、中学入学後に心が折れて不登校となる発達障害児もいる。中でも、一番注意深く見ていてあげるべきなのが「真面目な女の子」だ。

「行動で感情を表せる子はまだいいのですが、おとなしく真面目な子は、無理してでも環境に自分を適応させようとします。これを『過剰適応』といいます。過剰適応を続けた結果疲れ果て、真面目な子ほど不登校になってしまうのです」

そのような経過をたどって不登校になると、そこから抜け出すことが難しくなる場合もある。そのため周囲の大人は、とりわけ真面目な女の子に対して、無理をしていないかどうか、よく目配りしてあげることが重要だ。


小嶋悠紀氏は、自身が子どもと向き合いながら一つ一つ身につけてきた技術を、体温を感じさせる言葉を使って伝えてくれる。発達障害の子どもや、いわゆるグレーゾーンにいる子ども、そして彼・彼女たちに寄り添うすべての大人を温かく包み込むその言葉は、いま大きな反響を読んでいる。

小嶋氏が手がけた『発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた声かけ・接し方大全』は、多様性を大切にしたいと望むすべての人におすすめしたい名著だ。

『発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ
・不安・パニックを減らす100のスキル』

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https://onl.bz/qs18aCA

【著者プロフィール】
小嶋 悠紀
YUKI KOJIMA
1982年生まれ、株式会社RIDGE SPECIAL EDUCATION WORKS代表取締役、発達支援コ
ンサルタント、元・小学校教諭。信州大学教育学部在学中に発達障害がある人を支援する
団体を立ち上げ、代表を務める。卒業後は長野県内で教員を務めながら、特別支援教育の
技術などをテーマに全国で講演を実施。県の保育士等キャリアアップ研修や、幼稚園・小
学校・中学校・高等学校・特別支援学校の養護教諭むけの研修なども担当する。直接の指
導や支援会議への参加を通じてこれまで2000人をこえる子どもの支援に関わり、センサリ
ーツール「ふみおくん」の開発にも携わった。おもな著作に『発達障がいの子供を教えて
ほめるトレーニングBOOK』『小嶋悠紀の特別支援教育 究極の指導システム1』(教育技術
研究所)、『発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ
・不安・パニックを減らす100のスキル』(講談社)などがある



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