買ってきたサラダを水に放ったら、中にからカエルが現れた……。そんなケースが相次いでいるという。なかには加工されたサラダうどんのなかにカエルが混入したなんてケースも。いざ食べよう! と思ったときにカエルが現れたとしたら……ギョッとするに違いない。
しかし、カエルの方も入りたいと思ってはいるわけではない。この時期はカエルの繁殖期に当たることもあり、混入のケースが増えるのであろう。
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高山このみさん(仮名・37歳)も先日、びっくりすることがあったという。
「仕事帰りに1人で喫茶店というか、洋食屋みたいなところに入ったんです。その日は出張で駅前のビジホに泊まっていたので、近所でサクッと食事ができるところがないか、商談先で聞いておいたんです。普段は東京に暮らしているので、地方都市に行くとワクワクしちゃうんですよね。なんか面白い店ないかなといつも数件、はしごするんです。その日はそのお店でお腹を満たしてから、バーにでも行ってみようと楽しみにしていたんです」
店のドアを押すと上についた鈴がチリンとなった。どこか懐かしい気持ちにさせる店内に、このみさんは心躍った。
「赤いチェックのクロスがかけられたテーブル席が3つとカウンターが5席のこじんまりした店内で、テーブルにはキャンドルが灯されていました。聞いていたよりもビストロっぽい雰囲気で、直感でこれはいい感じだなって思いましたね」
1人と指で合図を送ると感じのいいシェフと思われる男性が、窓側のテーブル席を案内してくれた。しばらくするとお水とメニューを持って、若いアルバイトが現れた。
「こういう店でバイトするのはなんとなく女の子だと思っていましたが、すらっと背の高いイケメンでちょっとびっくりしたことを覚えています」
彼はメニューのほかに本日のおすすめが黒板に書いてあると簡潔に述べて、その場を立ち去ったという。メニューの数も比較的多く、黒板のメニューはどれもとても魅力的だった。しかし、このみさんは1人。そんなにたくさんは食べられない。
「量感も分かりませんでしたし、ひとまずそのアルバイトの子に聞いてみようと思って彼を呼びました。彼は親切にいろいろと教えてくれて、前菜を盛り合わせにする1人客が多いこと、スープはここのスペシャリテであることなんかを教えてくれました。結局、彼の提案にしたがって2品とメインにハンバーグ、それから白ワインを頼むことにしました」
運ばれてきた前菜の盛り合わせと白ワインで舌鼓を打っているときのことだった。勢いよくドアが開くと一風変わったファッションをした女性が入ってきた。女性は店内を見渡すと大きくため息をつき、そのまま厨房の方へ歩いて行った。
「そのお店の雰囲気に合わない女性だったので、ちょっと驚きましたね。私だけでなく、店内がちょっとざわついたというか……。少し異様な感じがしたんです。ただ、そのあとしばらくは女性が出てくることもなかったので、どなたか知り合いなのかな? くらいにおもっていました」