はるかさんは、この折半案ひとつで一気に彼に対する印象が変わってしまったと嘆く。
「一事が万事です。これって、結婚後も経済的な負担は折半しようよという宣言に聞こえました。私は彼よりも収入が低いですし、今後子どもも欲しいから休職や退職も視野にあるわけで……だから、お金のことがどうなるのか不安になっちゃって」
彼氏が結婚費用折半を望む理由はこうだ。
「君は親からの援助があるって言ってただろ?っていうんです。うちの親は自立した子どもにお金の援助なんかしない主義だから、僕は自分の貯金を使うんだよと。3人もいるきょうだい全てに大金を援助できる親ばかりじゃないって」
その意見に対してはるかさんは「親の援助の有無やその金額について話しているのではない」と鼻息を荒くする。
最初に折半案が出た日から数日後、再び2人はお金についての話し合いの場を持った。はるかさんは彼に対して、素直に疑問をぶつけてみることにした。
「親からの援助があるとかないとか、お金の出所の話をしているんじゃありません。私、結婚費用を飛び越えて、結婚後のお金のことまで不安になってしまったので、思い切って聞いたんです。『結婚後の生活費も折半なの?』と」
彼氏はしごく当然という表情で深く頷き「だって、お互いに働いているんだから、そこはそうなるんじゃない?」と答えたのだそう。
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