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LIFESTYLE 女たちの事件簿

20年連れ添う最愛の夫が、特定部下にノロけすぎ。浮気未満の生殺しトークに、妻のメンタルが「限界に来ている理由」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

某大手通信会社が2022年に実施した夫婦の関係に関する意識調査によると、全国の20代から50代の男女1,000人のうち、既婚者の516人に「生まれ変わっても同じ相手と結婚したい」と思うかと質問した結果、「そう思う」「ややそう思う」を合わせた回答は全体のちょうど50%だったという。何秒かに1組が離婚している時代と言われる昨今、「今生」を終えても一緒になりたい、なれるという夫婦がこれほど多いとは、なかなか意外な結果ではないか。

「何度生まれ変わっても今の夫と人生をともにしたい」という中根志保(仮名)は、セミロングのつや髪にフレンチネイルと、清潔感のある若々しい40代女性。マツエクサロン経営者だという。

現在49歳の夫が24歳の女性部下に高い頻度で食事を奢っており、それを止めさせられず困っているとのこと。事態打開のきっかけになればとのことで話を聞いた(行きがかり上、記者は2度にわたって彼女から話を聞くことになる)。

「悩みというのが、ダンナのその部下に対する行為が、パワハラやセクハラに当たらないのかということ。2つ目はそのことに、ちょっとお金を使い過ぎてること。3つ目が万が一浮気に発展したらどうしようっていう不安。これはそこまで大きな悩みじゃないです……ただ、相手の子が何考えてるかわからないのが、少し怖いですね」

少し早口な志保は、努めて笑顔を見せながら話しているように見えた。あまり深刻ぶりたくないとでも言いたげだ。

「夫が奢りまくっているのが部下の女性なんです。もうすぐ25歳の子。直属の部下ではないんですけど、同じ会社の後輩であることに変わりはありません。部署同士で連携して仕事をする会社なので、一緒に業務にあたることも多いという話です。そんな関係性があった上で何度も食事につき合わせているなら、パワハラかセクハラにあたらないのかなって、まずそれが心配なんです」

夫には実際に何度もそれについて問い質しているのだが、「相手も喜んでついてくる」の一点張りなのだそう。もしそれが事実ならパワハラには該当しないのでは?と記者は答えた。しかし、志保の目から不安の色は消えない。「今はそうでも、向こうが豹変する可能性はある」というのが志保の言い分だ。

「美味しいものをご馳走してもらえるからついて行ってたけど、そろそろおじさんにつき合うのが面倒臭いなって彼女が思ったとしますよね。それでも夫が誘った場合、相手が手のひら返して突然パワハラとかセクハラとか言ってくるんじゃないかと思うと怖いんです」

そんな志保の不安はどこ吹く風。夫はよほど自信があるのか、再三気をつけろと警告しても、余裕綽々なのだという。

「相手がまた連れてってくださいっていうんだから、仕方ないと言うんです。まだ24歳で給料も安い部下に、たまにうまいもの食べさせてあげて何が悪いんだって。男の部下にでもやってるよって。いやいや、全然たまじゃないし、男の部下と2人きりで食事もあんまり聞いたことないし……」

からからと明るく笑ってはいるが、志保は時おり本音と連動しているかのような憂いの表情を見せる。

「志保、ヤキモチ焼いてんのか? とか、むしろこっちをイジってくるのがまた腹立つんです。女の後輩というだけで変なふうに見てるだけだろ? とも言われました。そういう言い方されると、うまい返しができずに丸めこまれて……」

©︎Getty Images

確かに、やましさがあれば妻に報告などしないわよね……と最初は自分に言い聞かせていた志保だが、近頃の夫は度を越しているのだとか。

「食事の内容が豪華になってきてるんです。はじめに寛容なフリをしてしまったのが失敗でした。夫は私の大らかな所が好きと昔から言ってるので、私が自分のキャラを意識してしまう部分もあると思うんですが、この頃そうも言ってられません。

さすがに最近は『ちょっと奢り過ぎじゃないの?』とか言ってます。でもダンナはすでに貢ぎモード全開で、歯止めが利かない状態。同じ焼肉屋でも高いお店に変わってきてるし、カードの明細見ると、回数もたくさん行ってます」

夫は、若い女性にご馳走して喜ばれ、その快感がやめられなくなっているようだと志保は考えている。

「太っ腹でお金持ってるおじさまみたいな顔をしたいのかな、くらいには思ってます。でも、いかんせん奢り過ぎ。パワハラやつきまといでなければ、ひとまずは良いんですが、ちょっといい加減にしてほしくて。浮気してるわけでもないのに、私、寛容なふりして心が狭いんでしょうか?」

夫が女性部下に食事を奢ることをやめてほしいと思う自分がおかしいのだろうか。そんな表情で志保は小首を傾げた。自分でも、何に迷っているのか、判然としないらしい。

後編へ続く

ライター:中小林亜紀

▶︎浮気未満の生殺しトークに、妻のメンタルが「限界に来ている理由」


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