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歪んだ女たちの末路。女を捨てられない母の場合

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有名な話では、グリム童話の『白雪姫』ですね。

その物語は、「継母が娘を殺そうとするお話」として知られていますが、実は初版本では継母ではなく、「実母が娘を殺そうとするお話」であったというのは大変驚きです。

この物語では、娘と容姿を比較された母親が、実の娘を殺そうとしたという恐怖のストーリーですが、女という生き物は、つくづく複雑だなと思います。

女将的には、その背景の裏には、単純に「娘が美しいから」という言葉だけでは済まされない、人間の闇が潜んでいるように思います。




©︎gettyimages

「若さ」と「美しさ」というのは、イコールではないことは、歳を重ねるうちに理解するようになりました。

ですが、「若さは失われる」という自然の摂理には抗えず、特に女性の人生においては、呪いのように付き纏って来るのかもしれません。

自分がもう得ることができない「若さ」を、つぎつぎと手にしていく娘を見て、微笑ましくもあり、少し羨んでしまう気持ちも、何だか分からなくはないですね。

人間というのは弱い生き物で、時に「羨ましい」と思う気持ちを通り越して、「妬み」の感情に変えてしまう場合があります。



女性の場合は、その妬みの矛先が「美しさ」や「若さ」に結びつくことが多いという訳です。

それは、男性と女性の羨ましさの基準が、根本的に違うという事も関係していると思います。



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