後日、依頼者から美香の母親を訪ねたと報告を受けた。
青森県の片田舎で小さなスナックを営む美香の母親は、依頼者が事情を説明すると、驚愕の事実を告げたという。
「あの子はね、つい数年前、オレオレ詐欺の『入れ子』っていうんですか?それで一度捕まってるんですよ!前科者の上に体まで売ったって?あー、そういう子なんですよ、あの子は。ずっと昔からそうです。もう、役立たずでどうしようもないですから、ほっとくしか無いですよ。 私はね、もうとっくに見放してますから」
顔をしかめながら吐き捨てた、実の母親のその言葉に、依頼者はショックを受け、200万円の返済については、とうとう切り出せなかったという。
「あの、母親だから、彼女がこうなったんじゃないかって、正直思いました。200万円は、もういいです。一度、彼女にあげようとしたお金ですから」
依頼者は、最後に、そう我々に告げた。
次回、『マジメな娘が、なぜビキニバーに?名門女子大生の親が絶句。「知りたくなかった愛娘の本性」』では、探偵が目撃したさらに数奇な事案について詳細にレポートする。
TEXT:探偵 こころたまき
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