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LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

元校長なのに嫁にセクハラ。そんなクズ舅に這いつくばる姑…38歳元嫁の「義実家、脱走報告」

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ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。

多くの妻の不満が爆発するのは、夫の実家への帰省だ。特に都市部で生活し、地方にある夫の実家に泊まりに行くとなると、離婚寸前の事態になることもある。

その原因は、都市部と地方の“常識の差”だ。例えば「夫の実家は嫁を無料の家政婦扱いする」「義両親から個人の問題(家族計画など)を詮索される」等々、枚挙にいとまがない。

東京で生まれ育った諸岡沙織さん(38歳)は、「ウチは義両親の仲が良すぎるのがキモい」と語る。

3年前に結婚した夫の裕司(42歳)は、口では「ウチの両親は頭がおかしい」と言っていても、いざ、実家に帰ると両親の言いなり。理想の息子を演じようとするそうだ。

沙織さんの義実家は、北関東のとある地方の名家だという。

「本家の下に分家がいくつもあり、夫の実家はその筆頭だとか。義父(74歳)は、公立中学校の校長先生まで務めた人。文化関係にかなりの功績を残したそうで、勲章をもらいに皇居に行ったのが自慢です」

義母(64歳)は、父の教え子だったという。

「その時点で『ヤバイ、詰んだ』と思いました。田舎で先生というだけで、無条件で尊敬される。義父は背も高いし、若いころはさぞかし顔が整っていたんだろうなっていう見た目でモテたと思うんです。それなのに対等に付き合える大人の女性ではなく、10歳も年下で、なんでも仕込める教え子に手を出すってことはヤバい人だなって」

交際を始めたのは、義母が高校を卒業してからだというが、本当のことはわからない。

「義母もろくに社会人経験を積まず、22歳でできちゃった婚しています。義両親とウチの両親とは、結婚前に東京で初顔合わせしました。ベラベラとしゃべる義父に、ニコニコ笑っている義母の様子に違和感を覚えましたが、その予感が当たっちゃったんですよね」

それでも結婚をやめなかったのは、結婚を焦っていたからだ。夫は有名大学を卒業し、外資系コンサル企業を渡り歩いている。転職のたびに年収は高くなっているらしい。

「外見も悪くないんですが、やはり年収が高いことが結婚の決め手でした。友だちにも自慢できるし、多少のことは目をつぶろうと思っていました。でも、今回の帰省を最後に離婚を決意しています」

義母は義父に徹底的に尽くしているという。義父は使ったもの、脱いだものをすべてほったらかし。義母はそれを嬉々として拾い、片づけていく。

「これまで正月の帰省は一回のみ。コロナがあって2年は行かなくてよかったので、本当に楽でした。さすがに2022年のお盆は帰らなくてはならない圧がかかってしまったんです。夏の帰省でびっくりしたのは、外から帰って来た義父の足を、義母は用意していたおしぼりで拭いていたこと。水虫だらけの臭い足をぬぐったおしぼりは、その他の洗濯物とまとめ洗い。そこには食器用の布巾も含まれていて、吐きそうになりました」

夫には離婚歴がある。

両親の姿を見て育ったので、妻は夫に献身するものだと思っていたようだ。

「座ればお茶が出てきてお茶菓子も添えられている。冬の布団は寝る前に乾燥機で温められる……そんなことを、まともな女性はしません。夫は、結婚すれば妻という存在は義母のように振る舞うものだと思っていたみたいです」

元教え子と結婚した義父と、狂ったように義父に尽くす義母、そして実家では両親の言いなりになっているハイスぺ夫。義実家の実態は想像を絶するものだったのだ。

義両親の影響で、夫の前の結婚生活は2年で破綻。前妻からは「モラハラ原因の慰謝料付き離婚」という制裁が加えられ、夫は考えを改めたという。

「義母は義父ファーストだから、子どもは夫だけ。それなのになぜ東京に出て来たのかというと、育児放棄をされていたからです。母親に愛してほしいけれど、愛されないという葛藤を抱えていたみたいですね。だから実家での夫は、義父にマウントをとるような言動をする。その姿がイタすぎて見ていられません」



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