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中東スペシャル!日産パトロールNISMO、どれほど凄いのか?

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■NISMO入魂のエアロダイナミクスが施されたボディ

パトロールNISMOの特徴のひとつが、エアロダイナミクスだ。モータースポーツで活躍するNISMOがつくり込んだエアロパーツが、前後バンパーやサイドシルなどへ装着されている。この手の大型SUVの場合、フロアの下に流れ込む空気の影響で、ボディにはリフト(揚力)が働きやすく、高速域になるにつれて、フロントタイヤの接地感が抜けてしまう現象が起きてしまう。そのため、揚力を減らして、ボディを接地させることに注力されている。

具体的には、フロントバンパーにサイドダクトを追加し、バンパー下には、レッドに塗装されたリップスポイラーを追加することで、フロントから受けた空気がボディ下部へ流れる量を減らし、フロントのリフトを抑えている。また、リアに大型のルーフスポイラーを装備し、ルーフ面を流れてきた気流が、ボディから剥離して発生する渦の位置を遠ざけることで、ドラッグ(抵抗)を低減。大型リアバンパーの下部には、縦フィンが設けられたディフューザーが装備されており、整流した気流を上向きに流し、ダウンフォース発生に貢献している。

大型リアバンパーの下部には、縦フィンが設けられたディフューザーが装備されており、整流した気流を上向きに流し、ダウンフォース発生に貢献している

また、NISMO専用デザインとなる2トーンカラーの22インチホイール&タイヤや、ビルシュタイン製ショックアブソーバーなど、足回りもNISMOのセッティングが施されている。こうしたパーツの効果によって、パトロールNISMOは優れた高速直進安定性と、アジリティ(俊敏さ)を手に入れているのだ。

 

■中東地域におけるNISMOブランド強化戦略車のフラグシップ

パトロールNISMOはAED39万8500~(ディルハム)、日本円では約1445万円(1ディルハム=約36円)と、さすがはNISMO最上級のフラグシップモデル、という価格だが、中東の富裕層にとっては、このくらいの価格はなんてことはないだろう。中東市場でライバルとなる、レクサスLXやポルシェカイエン、BMW X7、メルセデスベンツGクラスなどと比べれば、まだまだリーズナブルだ。

赤いアルカンターラ生地が映える2列目シート。ヘッドレストには、NISMOの刺繍が施されている

信頼のおけるジャパニーズブランドの「NISSAN」であり、かつそのスポーツカーブランドである「NISMO」が、中東市場の顧客のためだけに仕上げたスペシャルモデルである、パトロールNISMO。日本では、できれば運転したくない程の巨大なクロカンSUVだが、パトロールNISMOは、中東地域におけるブランド強化の戦略車として、非常に重要なモデル。活躍を期待したい。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:NISSAN
Edit:Takashi Ogiyama



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