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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「この子、成長曲線からズレ過ぎだよ」ママ号泣。「一歳半検診よ、なくなれ!」と願った複雑な胸中。

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厚生労働省の「子ども家庭局母子保健課」によるアンケート調査(2021年)によれば、生後6歳以下の子どもが定期的に受ける「乳幼児健康診査」の受診方法として「医療機関で個別健診」を希望すると答えた人が最多で、全体の約50%に及んだという。

一方で、子どもが就学した後も学校健診以外の健康診査を希望するかどうか聞いたところ、「希望しない」と答えた人は全体の7割に上ったそう。

乳幼児健診に対しては親子ともども心身の負担が大きいイベント、という印象を持つ人も少なくない。今回は、乳幼児健診に強い嫌悪感を抱くようになってしまったある母親から話を聞いた。

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三島沙織さん(仮名・35歳)は2児の育児に奮闘しながら、復帰したばかりの職場で日々仕事に励んでいるワーキングマザー。2人目の子が生後1歳半になるのを前に、つい最近、1人目と同様「1歳6か月健診」の通知が届いた。

乳幼児健診とは同月齢の子どもたちが保健センターなどで一堂に会し、心身の成長具合を調べるための健診を受けるというもの。

しかし、沙織さんは1歳半健診に行くのが怖い。できればかかりつけ医に診てほしいと思っているそうだ。

「上の子の時の1歳半健診がトラウマみたいになっているんです。下の子も成長スピードが似ているんですが、私自身はそのことをほとんど心配していません。でも、健診に行くと不安を植え付けられるような感覚に陥ります。周りはみんな笑顔で健診を受けているように見えてしまい、私だけが落ち込んだり腹を立てたりしている気がして、本当に苦痛でした。今回も1歳半健診の通知を見たとたん、憂鬱になってしまいました」

©Getty Images

沙織さんが1歳半健診に対して強い嫌悪感を持つようになったのは、健診だけが原因ではない。長子が1歳を超えた頃は、実姉や義母から、発育が遅いのではないかと度々指摘され苦痛を覚えていたという。

「私自身も小柄なので、子どもの背が小さいことや体重が少し軽めであることなどは仕方がないと思っていたんです。ですが、姉は成長曲線から大きくはみ出し過ぎなんじゃないかと言ってきました。早めに病院に相談してはどうかと」

成長曲線とは、乳幼児の標準的な身長・体重を線グラフ化した指標で、自分の子どもの成長具合と比較できるようになっている。母子健康手帳に載っており、育児中の方にはおなじみの図表だ。

「私は出生時本当に小さかったと母からいつも言われていました。父に似た姉は身長が低くないので、小さいことがおかしいくらいに思っているのか……。何なんでしょうね」



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