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LIFESTYLE 女たちの事件簿

黒字を出すことに汲々とする日々…経営難で算盤弾きばかりしている教育現場の憂鬱。

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口ごもる杏美さんは、高校2年生の担任もしており、英語を教えている。

「グローバル化が進む世の中に対応できていることをアピールするために、英会話の授業を充実させてほしいと言われて、今年からオンラインで海外の方と会話をする授業を展開し始めました。でも、大学入試では文法や英単語の知識が勿論必要ですし、大学入試で出題されているリスニングの多くは基本的なものばかりです。海外の方とオンラインで会話をすると、会話している相手の地方の訛りみたいなものが耳について残ってしまったりするので、大学入試にはあまり良くないのではないかという迷いもあります。

そもそも、少子化で子どもの数自体が減っているから、志望者数が減るのって当たり前のことですよね? 対策なんてしても意味がないのでは? とか、対策しても効果が出ないのでは? なんて疑念も湧いてきて、最近では『対策会議』そのものに身が入らなくなってきました。もし持ち上がることができれば私は来年度高校3年生の担任になるので、担任している生徒たちの進路指導に専念したいというのが本音です。」
杏美さんのため息は長い。そして、彼女の悩みが晴れることはないのだ。

ライター 八幡那由多

▶︎「アイスの自販機を置けば、受験数が増えるハズ」ドンドン生徒が減る私立高。貧すれば貪する、「あまりにさもしい経営方針」


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